日本イーライリリーが初めてのレインボー認定を受賞
日本イーライリリー株式会社が、LGBT+を含む性的マイノリティへの取り組みを評価する「PRIDE指標2025」で、6年連続で最高評価の「ゴールド認定」と初めての「レインボー認定」を取得したというニュースは業界内外で大きな関心を集めています。このレインボー認定は、企業単独の枠を超え、他団体との協働による先進的な取り組みや、中長期的な約束を示すものです。
インクルーシブな企業文化を育む努力
日本イーライリリーは、社内での性的マイノリティへの配慮を深めるため、社員リソースグループ「LGBT+ Ally Japan」を設立しました。このグループは、社内規定の改善や社内啓発活動といった具体的な施策を通じて、インクルーシブな企業文化の醸成を目指しています。
さらに、製薬業界の他企業と連携して「Pharma Ally Japan™」というネットワークを形成し、LGBT+を中心に医療環境の改善と職場環境の整備に努めています。これにより、すべての人が公平に医療を受けられる社会の実現を掲げています。
Pharma Ally Japan™の活動内容
「Pharma Ally Japan™」では、参加企業間での情報交換や合同での講演会の開催、社外イベントへの参加などが行われています。参加企業には、ブリストル・マイヤーズ スクイブ、ファイザー、武田薬品工業などが名を連ねており、業界を越えた協力が進められています。
地域社会への貢献
神戸市内でのインクルーシブな地域社会の実現に向けた取り組みも重要です。日本イーライリリーは地域の当事者支援団体と協力し「神戸レインボーフェスタ」に参加し、地域企業とのネットワーク形成を進めています。2025年の祭典では、企業のトップスポンサーとしてイベントを支援し、140名を超える社員とその家族が参加しました。このように、地元社会での性の多様性への理解を深める活動も行っています。
今後の展望
日本イーライリリーは、社員一人ひとりがその才能を最大限に発揮できる環境を整え、患者や地域社会への貢献を一層強化していく考えです。性的マイノリティを含む多様な人々が働きやすい職場環境の実現と、地域社会の発展に向けたコミットメントを示しています。
PRIDE指標とその重要性
「PRIDE指標」は「一般社団法人work with Pride」によって策定されたもので、日本国内でのLGBTQ+が活躍できる職場づくりを推進するための評価指標です。評価は、行動宣言や当事者コミュニティ、啓発活動、人事制度、社会貢献などの5つの項目に基づいて行われています。
詳細は、
PRIDE指標ウェブサイトもご覧ください。
まとめ
日本イーライリリーの取り組みは、LGBT+の人たちが働く環境を整えるだけでなく、地域や社会全体への貢献としての意義も大変大きいです。今後もその活動は多くの人々の期待に応える形で進化していくことでしょう。