QuickCEP、約20億円の資金調達を完了
シンガポール本社、東京に日本支社を構えるQuickCEPは、AIエージェントを駆使した海外向けECおよびCXソリューションを提供しています。そして、この度、およそ20億円の資金調達を完了しました。この資金調達ラウンドには、複数のグローバルVCと事業会社が参加し、AIエージェント技術の発展とグローバルなビジネスの拡大が期待されています。
QuickCEPについて
QuickCEPのサービスは、海外でのEC運営に必要なAIエージェントやチャットサポート、CDP(顧客データプラットフォーム)、さらにはマーケティングの自動化を一元的に提供するSaaSプラットフォームです。これにより、Pop Mart、TCL、Honor、Xiaomiなどの著名なブランドや、越境ECに特化したDTCブランド、および実店舗を展開する様々な業種の企業の顧客体験(CX)を支援しています。
資金調達の意義
資金調達のリード投資家は、QuickCEPの技術力と市場適応性を高く評価しています。彼は「AIが企業の業務効率と顧客体験を変革する力を持つと確信しています。QuickCEPのインターフェースは、企業が抱えるユニークなニーズに応え、AIによる業務高度化の潮流と共に進化しています」と述べています。
今回の資金は主に以下の領域に投資される予定です。
- - AIエージェント技術の高度化: 自動応答率の向上やエージェント間の連携強化、モデルアップグレードの研究を進めます。
- - グローバル製品の拡張: 多言語対応や地域特化のCX設計を通じて、世界標準の製品の構築を目指します。
- - グローバル事業の拡大: 欧米、中東、アジア圏でのチーム強化と現地パートナーとの連携を強化します。
グローバル市場でのAIエージェントの需要
海外EC市場では、24時間体制での顧客対応、人手不足、高度な顧客体験の必要性といった課題が共通しており、AIエージェントの導入が急成長しています。QuickCEPの提供するAIエージェントは、問い合わせの85%以上を自動的に解決し、オペレーション効率の向上や顧客満足度の向上に寄与しています。
日本支社の役割
QuickCEPの日本支社は、海外企業の進出や日本企業のグローバル展開を支援する役割を担っています。具体的な支援内容としては、AIエージェントの導入や多言語対応のカスタマーサポートの構築、CRMやマーケティングの自動化設計、CDP導入のサポートなどが含まれます。これにより、ユーザーにパーソナライズされたオンライン接客を実現し、CV(コンバージョン率)の向上を図っています。
CEOの見解
QuickCEPのCEO、ビリー・チェン氏は、「多くのAI製品が市場に出ている中で、真正にビジネスプロセスにエージェントを取り込めるのは稀です。QuickCEPは、消費者の最初の接点からマーケティング、オペレーション、カスタマーサービスに至るまで、すべてのプロセスを支援できることが特長です」と述べています。また、AIエージェントの「記憶」機能に関しても、「顧客とのすべての対話を蓄積し、マーケティングからアフターサービスまで個々に合わせた体験を提供できる」と強調しました。
まとめ
QuickCEPは、新世代の顧客体験を実現するために、技術やサービスを統合したプラットフォームとしての進化を続けています。今回の資金調達により、さらにグローバルなビジネス展開やAIエージェント技術の高度化を進め、多くのブランドの成長をサポートしていくことが期待されます。QuickCEPは「世界基準のCXを誰もが実現できる未来」を創造し続ける存在として、企業と消費者のコミュニケーションを根本から変革することでしょう。