NTTドコモビジネスとTBSが手がけるリモートプロダクションセンター
NTTドコモビジネス株式会社とTBSテレビは、共同でリモートプロダクションセンターを新設しました。この取り組みにより、放送業界における映像・音声制作の新しい形が実現され、ライブイベントの演出方法が大きく変わる可能性が期待されています。
1. リモートプロダクションセンターの背景
従来、映像制作においては、多くのスタッフや機器を現地に運搬する必要がありました。このプロセスには多大な時間とコストがかかり、特に大規模イベントではなおさらその傾向が顕著です。さらに、技術者が減少する社会環境問題も考慮され、業務の効率化が求められています。このような背景の中、TBSテレビとNTTドコモビジネスが連携し、より効率的なプロダクション環境を実現するためにリモートプロダクションセンターを立ち上げました。
2. 取り組みの内容
新設されたリモートプロダクションセンターは、国立競技場とIOWN APN(All-Photonics Network)で接続されており、低遅延かつ安定した映像伝送が可能です。これにより、制作拠点にとらわれることなく、柔軟な制作環境が提供されます。
特に大規模スポーツイベントでは、リモートプロダクションセンターを利用した非圧縮伝送が成功し、国内最大規模のライブ中継を実現しました。映像のクオリティや信号の安定性が求められる中で、TBSは技術の革新を推進し続けています。
3. 本取り組みの特色
リモートプロダクションセンターの構築により、制作は視覚的に伝達されるタリー信号や、遠隔からのカメラや照明の制御に至るまでリアルタイムに行われます。この技術は、製作の質を保ちながら、現地での設営を最小限に抑えることができるため、特定地域や複数会場での中継にも非常に効率的です。
4. 将来展望
今後、このリモートプロダクションセンターで培った技術は、映像・音声のビジネス化が進められる見込みです。特に、5Gなど先進技術を活用した映像制作のDX(デジタルトランスフォーメーション)が進むことで、放送業界全体の効率化や高度化にも繋がるでしょう。
放送会社やネットワーク運営者との連携を強化することで、業界全体の技術標準化が進むことが期待されています。
まとめ
リモートプロダクションセンターの導入は、放送業界に新たな波をもたらし、今後のライブ中継やイベント制作の形を大きく変えていくことが予想されます。技術が進化する中、視聴者へより高品質なコンテンツを届けるため、NTTグループとTBSテレビは一層の連携を進めてまいります。