札幌国際大学での「パラリンピアンといっしょにあそぼう!」が大成功
2024年10月22日、札幌国際大学の付属認定こども園にて、「パラリンピアンといっしょにあそぼう!」イベントが開催されました。これは、清田区との共同主催によるインクルーシブ教育推進事業の一環であり、子どもたちが多様性を理解し、共生社会を実現するための活動です。
子どもたちとパラリンピアンの交流
このイベントには、年長児約50名と教職を目指す学生が参加しました。そして、講師として登場したのが、冬季パラリンピックで数々の金メダルを獲得した狩野亮氏と、5大会連続出場の三澤拓氏です。彼らは自身の経験を通じて、子どもたちに多様性の重要性を伝えました。
狩野氏は使用していたチェアスキーを紹介し、金メダルを子どもたちに渡しながら質問に応じました。一方、三澤氏は義足を外すところを子どもたちに見せ、触れてみることを促しました。子どもたちは「重い!」や「ぷにぷにしてる!」などとリアクションし、楽しみながら学んでいました。このような体験を通じて、子どもたちは障がいを持つ人々への理解を深めることができました。
体を動かして学ぶ
イベントの後半には、園児たちがチーム対抗リレーを行いました。このアクティビティでは、体を動かす楽しさを味わいながら、障がい者も工夫次第で共に活動できることを実感しました。「足が無くてもリレーもできるんだね!」という声が聞かれ、多様性への理解が進んでいることが確認できました。
教員を志望する学生も「子どもたちが素直でかわいかった。最初は怖がっていた子も、すぐに仲良くなれていくのが素晴らしい」と感想を述べ、小さい時からのインクルーシブ教育の重要性を感じていました。
未来の共生社会を目指して
札幌国際大学の安井政樹准教授は、「子どもたちが義足やケガを理解し、仲良く遊ぶ姿を見ることができた。今後もこのような体験を通して、共生社会を創造できる子どもたちを育てていきたい」と述べました。
この活動は、普及するインクルーシブ教育を通じて、未来の共生社会の実現に向けた一歩を踏み出す重要な機会となりました。
午後には、北野しらかば幼稚園でも同様のイベントが開催され、約70名の子どもたちが参加しました。今後も、札幌国際大学と清田区は、子どもたちが共に生きる力を育てるためのインクルーシブ教育をさらに推進していくことでしょう。
イベント情報
- - 開催日: 2024年10月22日(火)
- - 開催場所: 札幌国際大学付属認定こども園
- - 対象: 札幌国際大学付属認定こども園年長児約50名、北野しらかば幼稚園年長児約70名
- - 講師: パラリンピック金メダリスト 狩野亮氏、三澤拓氏
- - 主催: 札幌国際大学、清田区
- - プログラム内容:
- 義足や車いすの体験
- チーム対抗リレー
- パラリンピック競技用具(チェアスキー、金メダル)に触れる体験
- パラリンピアンとの交流を通じた多様性理解促進