気候変動と視聴率向上を両立する天気予報の新たな挑戦
2025年2月14日(金)、オンラインで行われる勉強会「気候変動リテラシーと視聴率の向上を両立するお天気コーナーの挑戦」では、気候変動と気象予報の関係に迫ります。フランスの公共放送「France Télévisions」による成功事例を通じて、日本における気象予報士の新たな取り組みを深掘りします。
フランスの成功事例
フランスでは、気象キャスターが気候変動についての発信を強化し、視聴者の関心を引いています。特に「Journal Météo-Climat」というプログラムは、気象情報と気候変動をリンクさせることで視聴率を大きく向上させることに成功しました。このプログラムは、世界的な気候変動報道のネットワークから「CCNow ジャーナリズムアワード最優秀賞」を受賞しており、多くのメディアがその手法を模倣するようになっています。
今回の勉強会では、フランステレビジョンの気候・環境編集者であるオードレ・セルドン氏が登壇し、彼の経験や具体的な成功事例について解説します。視聴者の反応や番組制作におけるプロセス、移行時の課題についても触れ、オンライン配信を通じて日本の気象予報士とも意見交換が行われます。
日本の取り組み
日本においても、気候変動に対する認識が高まっています。気象予報士の正木明氏と東海林克江氏は、それぞれ温暖化指数を用いた天気予報やシリーズ放送での気候変動発信に関する取り組みを紹介します。正木氏は自身の番組で「温暖化指数」を利用する事例を解説し、視聴者に易しく気候変動を説明する工夫について発表します。東海林氏は、ラジオの天気予報コーナーで気候危機を意識させるメッセージをどのように発信しているのか、その取り組みと成果について報告します。
また、彼らが直面した課題や視聴者からのフィードバックに基づく改善案についても語られる予定です。
勉強会の重要性
生活に密接した天気予報は、視聴者に気候変動についての知識を深めてもらうための素晴らしいプラットフォームです。この勉強会を通じて、参加者は新たなアイデアや知見を得ることができるでしょう。気候変動の影響を考え、私たちが発信できる情報の形や伝え方を再評価する良い機会となります。
オンライン勉強会の参加申込は無料で、ぜひこの貴重な機会をお見逃しなく。申込締切は2025年2月13日(木)23:59までです。
参加方法
- - 日時: 2025年2月14日(金)20:00-21:30 日本時間
- - 主催: 一般社団法人Media is Hope
- - 共催: チームWFCC
- - 定員: オンライン300名(先着順)
- - 申込フォーム: ここから申し込み
気候変動の問題は私たちの日常生活に深く結びついており、情報発信の重要性を再認識することが求められています。この勉強会を通じて、気象予報士やメディア関係者が今後の気候変動報道の指針を見出せること、そして視聴者にとっても新たな気づきが得られることを期待しています。