2024年12月15日、株式会社SCOグループはアビスパ福岡、鹿島アントラーズ、セレッソ大阪、モンテディオ山形との共同で「オーラルケアプロジェクト」の発足会見を実施しました。このプロジェクトは、スポーツの力を活用して地域の健康促進と歯科メインテナンスの普及を目指しています。
厚生労働省の「令和4年歯科疾患実態調査」によると、特に若年層のう蝕(むし歯)は減少傾向にありますが、成人のほぼ半数が歯周病を抱えている事実は憂慮すべきものです。歯周病は糖尿病などの全身疾患との関連性も指摘されており、その早期発見と治療が急務とされています。しかし、過去1年間に歯科検診を受けた人はわずか58%、約3人に1人は検診を受けていないことがわかりました。歯の健康を保つためには、定期的な検診が必要です。
SCOグループはこのような状況を受け、各クラブとともに「オーラルケアプロジェクト」を立ち上げました。会見では、プロジェクトの具体的な取り組みや今後の展開について、各クラブの代表者がそれぞれの意気込みを述べました。SCOグループの代表取締役社長、玉井雄介氏は、オーラルケアクリニックの設立に向けた準備を進める旨を発表し、「地域に良い影響をもたらすことを確信しています」と期待を寄せました。
アビスパ福岡の川森代表取締役会長は歯の重要性について「歯は健康の源。一生の友」と述べ、地域の人々に口腔ケアの重要性を広める意義を強調しました。一方、鹿島アントラーズの小泉社長は、スポーツと医療データを組み合わせた新たな研究の可能性について言及しました。セレッソ大阪の森島社長も、プロアスリートにとって歯の健康が重要であることを再認識し、地域への発信の重要性を訴えました。
最後に、モンテディオ山形の相田社長は、プロジェクトへの参加が地域のオーラルケアの意識を高め、楽しく生きるための実例を作りたいという高い期待を表明しました。SCOグループは、地域のトップアスリートが歯科メンテナンスに取り組む姿を通じて、地域全体が健康意識を高めていくことを願っています。
SCOグループは、「テクノロジーで『105年活きる』を創造する」をパーパスに、歯科医院向けのサービスを提供し、予防診療の普及に努めています。全国の歯科医院向けに、決済サービスの導入支援や医療機器の調達支援など、様々なソリューションを展開し、歯科医師や衛生士が治療に専念できる環境を整えていく方針です。