ライオンの「おくちからだプロジェクト」から見る子どものオーラルヘルスの重要性
最近、ライオン株式会社が展開する「おくちからだプロジェクト」が注目を集めています。このプロジェクトは、2021年から始まり、子どもたちのオーラルヘルスケア習慣を育てることを目的としています。同社は、歯と口に関する健康意識を高め、自己肯定感の向上を目指す体験プログラムを開発しました。
「おくちからだプロジェクト」の概要
ライオンは「より良い習慣づくりで、人々の毎日に貢献する」というビジョンのもと、サステナビリティの1つの柱として健康な生活習慣の促進に焦点を当てています。「おくちからだプロジェクト」は、全国のこども食堂と連携しながらオーラルヘルスケア活動を行い、実際に体験を通じて子どもたちに歯磨きの重要性を伝えています。
体験キット第5弾の実施
2024年秋、ライオンはこども食堂を運営する「むすびえ」と協力し、第5弾の体験プログラムを開発しました。このプログラムは、「食べたら歯をみがこう」をテーマにしたもので、子どもたちに紙芝居や工作、ゲームを通じて歯みがきの必要性を伝えました。食後の歯みがきを促すことが目的で、視覚的な教育を通じて理解を深めることが狙いです。
体験プログラムの効果
実施後の結果に目を向けると、参加した120名の小学生において、歯みがき回数の増加が見られました。特に、三回歯みがきをする子どもは41.7%から55.0%にまで増加し、朝の歯みがきも84.2%から93.3%へと改善しました。これは、体験プログラムが子どもたちの行動変容に寄与した明確な証拠となっています。
参加者からの声
体験プログラムを通じて便益を実感した子どもたちからは「紙芝居で歯みがきの大切さを再認識した」という意見や、「デコハブラシを使って自主的に歯をみがく姿が見られた」との声が寄せられました。これは、プログラムが学びの機会だけでなく、子どもたちの自己有用感を育てる場としても機能したことを示しています。
特別賞の受賞
さらに、ライオンは令和6年度の「いーたいけんアワード」で特別賞の連携賞を受賞しました。この受賞は、子どもたちのオーラルヘルスケアの意識向上を目的としたライオンの取り組みが高く評価された結果です。文部科学省によるこの表彰は、青少年の体験活動の重要性を広めるためのものであり、ライオンの社会貢献活動が認められたことをうれしく思います。
今後の取り組み
ライオン株式会社は、今後も様々なパートナーと協力しながら、子どもたちの健康をサポートするための活動を継続していく予定です。子どもたちがより良い生活習慣を身につけ、健やかな未来を築けるよう貢献してまいります。
まとめ
「おくちからだプロジェクト」は、単なる歯磨きの習慣化にとどまらず、子どもたちの自己肯定感や合作の精神を育む場でもあります。子ども食堂を通じて実施されたこのプログラムは、参加者に新たな視点を与え、生活習慣を見直すきっかけとなっています。