アットホームとリリーフが業務提携を発表
2025年3月24日、アットホーム株式会社(東京都大田区)と株式会社リリーフ(兵庫県西宮市)が業務提携を開始することが発表されました。この提携により、アットホームが展開する全国版の空き家・空き地バンク「アットホーム 空き家バンク」利用者を対象に、家財整理やリユースサービスを提供することになります。この新しい取り組みは、特に遺品整理や不動産の売却、引越しなどに伴う家財の処分やリユースの需要に応えるものです。
提携の背景
国の最新の統計によると、日本における空き家の数は急増しています。2018年には349万戸の空き家が存在したとされ、2030年には470万戸に達すると予測されています。この現象は、高齢化社会や人口減少の影響を色濃く示しており、空き家をどう管理し、有効活用していくかが大きな社会問題として浮上しています。この中で、相続登記が2024年4月1日より義務化されることも影響し、相続に関する空き家整理のニーズが高まっています。
リリーフは、グッドホールディングスグループに属し、「おかたづけのプロ集団」として遺品整理や不用品の処分を専門的に行っています。全国に26店舗を展開し、年間1万件以上の相談実績を持っています。彼らは、ハウスクリーニングやお仏壇の処分など、ライフステージの変化にともなう様々な解決策を一貫して提供しており、そのサービスの質の高さが評価されています。
サービスの特徴
アットホームとリリーフの業務提携に基づく新しいサービスの魅力は多岐にわたります。最も重要な点は、自社研修を修了した専門スタッフがワンストップで対応する点です。このため、利用者は安心してサービスを受けることができます。また、見積もりが確定した後は追加料金が発生しないという明確な料金体系も評価されています。
相談から見積もり訪問までが全て無料で行われ、作業中に万が一事故が発生した場合も契約保険で賠償対応されるため、顧客は安心して利用できます。さらに、廃棄物処理に関するコンプライアンスにも徹底した配慮がなされているため、信頼性も高いです。
今後の展望
今回の提携は、アットホームの広範なネットワークを活用し、空き家問題に関する情報提供や問題解決において、より多くの方々にリリーフのサービスを届けることを目指しています。両社は、地域社会全体の活性化や持続可能な社会の実現を目指し、今後の取り組みを深化させ、リユースと循環型社会の促進に貢献する考えです。
アットホームの担当者も「家財整理をしたいが、どこに相談するべきかわからない空き家所有者様の問題解決に繋がることを期待しています」とコメントしており、提携に向けた意気込みを見せています。両社の取り組みが、空き家の問題解決にどのように寄与するのか、今後の動向が非常に楽しみです。