腟内マイクロバイオーム研究
2025-12-17 10:19:43

腟内マイクロバイオームと不妊治療の探索的共同研究契約について

腟内マイクロバイオームと不妊治療の新たな可能性



2023年、株式会社KINSと医療法人三慧会HORACグランフロント大阪クリニックは、腟内マイクロバイオームに関する共同研究を始めることを発表しました。この研究は、腟内の微生物の構成と機能、さらに不妊治療におけるそれらの臨床指標との関連性を明らかにすることを目的としています。

研究の背景


近年の研究では、腟内マイクロバイオームの異常、特にLactobacillus属(ラクトバチルス)の減少が腟内環境の変化や病原体の増加に関与していることが分かってきました。健康な女性の腟内では、ラクトバチルスが優位に存在し、乳酸を生成しながら腟の健康を維持しています。この重要な関係を理解することは、不妊治療においても鍵となります。

共同研究の目的


KINSが提供するラクトバチルスを含むシンバイオティクスを使用して、介入前後の腟内マイクロバイオームの変化を調査します。更に、受精や胚移植など生殖医療に関連する各種臨床指標との関連性も探る予定です。これにより、腟内マイクロバイオームの科学的理解が深まることが期待されています。

研究の進め方


KINSは、腟内に存在する微生物の遺伝子情報を網羅的に解析するショットガンメタゲノム解析を用いて自身のマイクロバイオーム解析基盤を持っています。一方、HORACは、高度生殖医療に特化した医療チームを形成しており、専門的な観点から研究に貢献します。彼らの豊富な臨床データが、腟内マイクロバイオームの動態研究に新たな視点を提供するでしょう。

両社のビジョン


KINSの代表取締役社長である下川穣は、HORACとの提携を通じて、腟内マイクロバイオームの理解をより深め、生殖医療への新しい応用の可能性を模索したいと考えています。HORACの院長、森本義晴も、腟内環境が不妊治療にどのように影響を与えているかを明らかにすることで、患者の安全と倫理を優先しながら確かなエビデンスを積み重ねていく意向を示しています。

研究の将来的な展望


今回の共同研究によって得られる知見は、腟内マイクロバイオームの評価や介入の最適化に寄与する可能性があります。KINSとHORACは、得られた結果に基づいて学術的な発表を行い、実際の臨床現場に還元することを目指しています。これは、不妊治療における新たな可能性の開拓につながる重要なステップとなるでしょう。

会社概要


株式会社KINS


  • - 所在地: 東京都江東区新木場1-17-8-328
  • - 代表者: 下川 穣
  • - 事業内容: マイクロバイオームに関する研究やプロダクト事業、クリニック事業、創薬事業を運営
  • - 公式サイト: KINS

本記事では、腟内マイクロバイオームと不妊治療に関する新たな共同研究について詳しく解説しました。研究の進捗が期待されます。


画像1

会社情報

会社名
株式会社KINS
住所
東京都江東区新木場一丁目17番8号3階
電話番号

トピックス(エンタメ)

【記事の利用について】

タイトルと記事文章は、記事のあるページにリンクを張っていただければ、無料で利用できます。
※画像は、利用できませんのでご注意ください。

【リンクついて】

リンクフリーです。