延岡市に新たに設立された就労支援施設が目指す未来の展望

VALT JAPANが延岡市にデジタル業務特化型就労支援施設を設立

VALT JAPAN株式会社は、就労困難者を支援する新しい施設「NEXT HERO DIC延岡」を2024年3月1日にオープンしました。この施設は、デジタル業務に特化しており、障がいを持つ方々のスキルを活かし、さらなる活躍の場を創出することを目指しています。

「NEXT HERO」を通じた全国展開

VALT JAPANは、就労困難者特化型のDXプラットフォーム「NEXT HERO」を運営しており、これを通じて全国の就労支援事業所と連携しています。このプラットフォームは、ワーカーの能力に合わせた業務をマッチングし、経済的な自立を助ける役割を果たしています。

延岡市での新設は、これまでの実績を活かした展開であり、初年度目標は20名の利用者を登録し、最終的には最大40名の規模へと成長を図る計画です。この取り組みは、障がい者が自立した生活を送りつつ、地域社会に貢献する仕組みを強化していくものです。

延岡市との連携

延岡市とは密接な関係を築いており、2021年には地域産品を扱うECサイト「のべちょる」の開発・運営を受託しています。このプロジェクトを通じて市との信頼関係が構築され、延岡市の企業誘致施策や障害者雇用促進事業への参加が生まれました。市も新たな就労支援施設の設立を積極的に支援しており、施設設立時の優遇制度を設けています。

対象のニーズと今後の展望

「NEXT HERO DIC延岡」では、デジタル業務を中心に運営を行い、物理的な制約を受けにくい特性を活かして、首都圏や大都市圏からの受注拡大を図ります。結果として、地域の障がい者がより多くの仕事を手にできる環境を整え、賃金向上を実現することが期待されています。さらに、成功事例を他の地方都市へも広げることで、モデルの拡大再生産を目指します。

VALT JAPANのビジョン

VALT JAPANは「就労困難者が仕事を通じて活躍できる新たな社会インフラの構築」をビジョンに掲げ、これまで多くの企業から外注業務を受注してきました。現在では全国47都道府県において12,000名以上の就労困難者とのネットワークが形成され、様々な業種での業務を展開しています。この新たな施設の設立は、そのビジョンを具体的に実現するための一手であり、地域経済や社会の成長に寄与することでしょう。