自治体職員意識調査
2023-05-19 17:48:25
国際的視点から見る地方自治体職員の意識調査に関する最新の取り組み
国際研究プロジェクトによる地方自治体職員の意識調査
2023年6月から7月にかけて、国際研究チームCIVPROFのもと、世界的に注目される大規模な意識調査が行われることが発表されました。この調査は、日本、スペイン、スウェーデンの地方自治体に所属する職員を対象に、彼らの公務に対する価値観や意識、職場文化について深く探ることを目的としています。
調査の背景と目的
これまで、地方自治体に関連したさまざまな実証研究が進められてきましたが、職員個人の意識や価値観に焦点を当てた研究は非常に限られています。国際比較が可能な形式での職員対象の意識調査は、これが初めての試みとも言われています。このプロジェクトは、各国の地方自治体の特性を明らかにし、行政機関の在り方をグローバルに検証する貴重な活動となるでしょう。
調査対象は日本国内では全市区815の自治体、スペイン453の自治体、スウェーデン290の自治体における管理職職員です。これにより、多様な文化や背景を持つ職員の意識をデータとして収集し、分析することが可能になります。
プロジェクトの牽引者たち
このプロジェクトは、スウェーデンのヨーテボリ大学を拠点に、教授ビクター・ラピュエンテ氏が主宰し、日本ではオランダのライデン大学の助教授鈴木紘平氏が指揮を執っています。鈴木氏は、公務員の価値観や職務態度に関する異なる研究を手掛けており、その豊かな知見が本調査の成功に寄与すると期待されています。
実施に先立って、各国でのテスト調査が行われ、そのデータを踏まえて本調査が計画されています。日本では国の各市区に広報や人事窓口を通じて協力依頼が行われる予定です。
調査の意義
この調査は、公共行政における職務意識の違いや、職員が持つ価値観が制度やサービスの質に及ぼす影響を探る重要な機会です。米国の公共行政学者デイヴィッド・E. ルイス氏は、本調査を「非常に重要な調査」と高く評価しており、多くの研究者たちの注目を集めています。このような国際的視点からの研究は、公共サービスの向上への道を開くものになると信じられています。
今後の展望
調査結果は、公共政策の形成や改善にどのように役立つかだけでなく、今後の国際的な研究の進展にも大きな影響を与えることが期待されます。特に、地方自治体の職員が持つべき公共心や職務意欲に対する理解を深めることで、行政の質向上に寄与するデータが得られるでしょう。
調査の詳細については、CIVPROFの公式ウェブサイトにて、公表される予定です。これにより、地方自治体の職員が抱える意識の実態を把握し、今後の政策に生かす貴重な資源となることを願います。
会社情報
- 会社名
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ヨーテボリ大学CIVPROF研究チーム
- 住所
- Sprängkullsgatan 19Sweden
- 電話番号
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