学校向け総合ソリューション「LINEスクール」始動
LINEヤフー株式会社は、教育現場のデジタル化を推進する新たなサービス「LINEスクール」を発表しました。この第一弾として、学校と保護者の間の連絡を円滑にする「LINEスクール 連絡帳」を無料から利用できるようにしました。協力企業であるエースチャイルド株式会社の技術を活用し、教育現場にした最適化された連絡手段を提供します。
教育環境の整備背景
最近、財務省が発表した「教師を取り巻く環境整備に関する合意」では、学校における教職員の働き方改革が求められています。この目標には、通常の勤務時間を約3割削減し、忙しい教職員の負担を軽減することが含まれています。しかし、2024年の調査によると、教職員と保護者間の連絡はまだ十分にデジタル化されていません。特に、欠席や遅刻の連絡を完全にデジタル化している学校はわずか45%で、過半数が依然として紙や電話に頼っています。
学校における業務のデジタル化は教職員の負担軽減だけでなく、教育の質にも直接関わる重要な課題です。LINEヤフーは、この状況を打破するために、デジタルツールを活用したソリューションを提供することに決めました。
「LINEスクール 連絡帳」の詳細
「LINEスクール 連絡帳」は、学校と保護者のコミュニケーションを容易にするカスタマイズされた連絡サービスです。具体的には、
- - 学校からのおたより配信
- - 欠席や遅刻の連絡
- - 日程調整
- - 学習eポータルとの連携
などを行うことができます。サービスは全国で月間9,700万人が利用する「LINE」プラットフォーム上に展開され、基本機能を無料で利用可能です。これにより、教職員は電話やメール、紙のプリントを使わずに円滑に連絡が取れるようになります。
保護者は、日常的に使っているLINE上で学校からの情報を受け取ることができ、余計な手間をかけずに子どもの遅刻や欠席の連絡を行えます。さらに、教職員の作業時間を大幅に削減し、印刷費や配布にかかるコストを抑えることができます。
使いやすさと導入効果
多くの保護者が「LINEスクール」の活用を歓迎していることが、LINEヤフーの調査でも確認されています。約7割の教職員と保護者が、学校との連絡に「LINE」を使えることに魅力を感じています。この高い利用率は、「LINEスクール 連絡帳」導入によるコミュニケーションのスピードと効率性に寄与しています。
また、先行してこのシステムを導入した学校では、保護者へのサービス説明が不要であることや、高い返信率を実現できたことが報告されています。このように新たなデジタルツールは、教職員の業務負担を軽減し、ペーパーレス化を進める好循環を生んでいます。
フリープランとベーシックプラン
「LINEスクール 連絡帳」には、基本機能を無料で使用できるフリープランと、さらなる機能を提供するベーシックプランがあります。このベーシックプランでは、業務効率化に特化したさまざまな機能が含まれており、追加オプションとして集金機能も利用可能です。さらに、2026年3月末までの間は無償トライアルも実施されており、全機能を無償で試すことができます。
未来への取り組み
LINEヤフーは「教育が変われば、社会は変わる」という信念のもと、これからも教育現場に寄り添い、デジタル化を進めることで、教育における課題解決に貢献していきます。これにより、より良い教育環境の構築や、社会への貢献を目指しています。学びの現場に新たな風を吹き込む「LINEスクール 連絡帳」に注目が集まっています。