2025年6月度の主要地域生協供給高速報
日本生活協同組合連合会(略称:日本生協連)が、全国60の主要地域生協の2025年6月度の供給高(売上高)について速報を発表しました。
1. 2025年6月度供給高の概要
今回の報告によると、6月度の全国主要地域生協の総供給高は前年に比べ103.1%の成長を見せ、店舗及び宅配部門ともに前年を上回る売上を記録しました。この数値は、生協の提供するサービスの需要を改めて示す好材料といえるでしょう。
2. 店舗部門の成績
店舗部門に目を向けると、前年同期比で103.4%の売上を達成しました。客数および客単価の両方が前年を超える結果に。特に、米の販売に関しては、備蓄米の取り扱いが影響しているため、単価は下がりつつも販売点数は増加しています。この点は、消費者が備蓄に対して関心を持ち始めたことを示唆しています。さらに、畜産、惣菜、日配、加工食品、さらには菓子や飲料の売上も前年を超過。また、消費者の多様なニーズも反映されているようです。
3. 宅配部門の動向
一方で、宅配サービスについては、前年同期の利用人数には届かなかったものの、供給高は前年比102.9%と堅調を維持しました。宅配での売上増加の背景には、やはり米の販売単価が、客単価を押し上げる要因となっているようです。特にコロナ禍以降、家から出ずに買い物を済ませたいとする消費者が根強いため、今後の宅配市場の成長が期待されます。
4. まとめ
総じて、2025年6月度の主要地域生協の供給高速報は、生協が消費者に提供する商品の多様性と市場の変化を示しています。特に、生協の店舗及び宅配サービスの利用者の増加が、前年を上回る結果を生み出していることは、引き続き注視すべきポイントです。今後の動向に期待が高まります。
これからも、日本生協連は地域に根付いたサービスを展開し、消費者のニーズに応えていくことでしょう。