行田市での避難所開設訓練にNHOPSアプリが登場
12月26日、埼玉県行田市の指定避難所「忍小学校」において、能美防災株式会社が提供したアプリ「NHOPS」を活用した避難所開設の実証実験が行われました。この実験は、市の公民連携窓口の提案を受けて実施されたもので、行田市職員がアプリの指示に基づいておこなう形で進められました。
実証実験の詳細
実証実験では、参加者は5人1班に分かれ、避難所に到着したタイミングで作業を開始しました。具体的には、建物の点検や資機材の準備、避難者受付の手順など、避難所開設作業の一連の流れを実施。能美防災は、行田市が作成した避難所運営マニュアルを「NHOPS」に反映させ、作業を円滑に進めるサポートを行いました。
参加者からは、避難所開設までの流れが明確になったことや、リアルタイムでの進捗確認が可能であった点が評判で、「次に何を行うかが明示されることで、発災から開設までの時間が短縮できる」との感想も寄せられました。
参加者の反応
避難所担当職員からは、「参集から開設までのやるべきことが分かりやすく、余裕を持って対応できる」とのコメントがあり、また、「決められた手順を確実に実行することで、担当職員の能力向上にも寄与する」と期待感が述べられました。このような声明は、避難所開設の効率化に向けた大きな一歩となるでしょう。
行田市のコメント
行田市危機管理課の平井氏は、今回の実証実験について、アプリを用いたスムーズな避難所開設ができたことに対して評価し、「操作性も高く、災害時の負担軽減やミスの防止に役立つ」とコメント。このような協働が、今後更なる防災体制の見直しにつながることが期待されています。
NHOPSがもたらす利点
「NHOPS」は、避難所を開設する市の職員や住民が直面する課題を解決し、「住民主体の避難所開設・運営」を支援します。アプリの設計としては、スマートフォン上で必要な行動が順に表示される仕組みが導入されており、利用者は何をすればよいかが一目瞭然です。
また、カード内容はユーザーが自由にカスタマイズでき、避難所運営に関連する最新の情報を即時に反映させることが可能です。この柔軟な対応力が、災害時の迅速な行動に力を与えます。
お問い合わせ
今回の試みは、能美防災株式会社と行田市の連携のもとで実現しました。アプリや実証実験についての詳しい情報は、能美防災株式会社の総合企画室までご連絡ください。
担当:山田/淺野
TEL:03-3265-0218(平日9:00-17:30)