急速冷凍機の革命
2023-09-07 16:17:05

自然冷媒を用いた新しい急速冷凍機の登場がもたらす食品ロス削減と地球温暖化防止

自然冷媒を用いた急速冷凍機「パラダイムシフトフリーザー」の誕生



環境問題が深刻化する現代、食品産業でも持続可能な選択が求められています。2023年12月に市場投入予定の「パラダイムシフトフリーザー」は、自然冷媒を使用した急速冷凍機であり、食品ロス削減と地球温暖化防止を両立させた革新的な製品です。この冷凍機は、冷風を最大-45℃まで冷却し、食材を素早く凍結することで、味と栄養を保ちながら長期保存を可能にします。

独自の急速冷凍技術



従来の冷凍方法では、氷結晶の生成に伴い食材の細胞が損傷し、解凍後にうまみ成分や栄養が流出する問題がありました。しかし、パラダイムシフトフリーザーは、送風ファンによるプッシュプル方式を取り入れ、冷風が均一に食材を包むことで、急速冷凍を実現。これにより、氷結晶が小さく生成され、細胞損傷を抑えることで、解凍後も美味しさがそのまま保たれます。

環境に優しい設計



この急速冷凍機は、温室効果の高い代替フロンから自然冷媒(炭化水素系)へと切り替えられています。この変更により、地球環境への負荷が低減され、オゾン層破壊係数(ODP)は0、地球温暖化係数(GWP)もほぼゼロに達することが確認されています。また、電力消費も従来の冷媒に比べて10%の低減を実現しており、結果的に光熱費の節約にも貢献します。

革新的なデザインと機能



冷凍庫の設計にはモノコック工法が採用され、冷気の漏れを最小限に抑えています。パンネルには硬質発砲ウレタンが使用されており、熱伝導率が極めて低いため、冷凍機の小型化も達成しています。また、デフロストの際には近赤外線ヒーターを活用し、効率的な霜取りを行うことで、長時間の作業を可能にします。

握り寿司の冷凍も実現



特筆すべきは、冷凍が難しいとされていた握り寿司を、握ったまま冷凍できる機能です。これにより、生の状態に近いレベルでの保存が可能になりました。急速冷凍技術の進化が、ひとつの食文化を守ることにもつながります。

社会貢献と未来への展望



ゼロイチゼロ株式会社は、急速冷凍機の普及を通じて、食品ロス削減や地球温暖化問題の解決に向けた取り組みを続けています。また、環境省の「脱炭素型自然冷媒機器の導入支援事業」を利用すれば、導入コストの一部を助成が受けられるため、中小企業でも導入がしやすいのが特徴です。

今後の展望としては、急速冷凍機をより多くの業界に提供し、生活や環境をより良くするためのイノベーションを追求していくことを目指しています。食品をより美味しく、長持ちさせる技術が普及することで、持続可能な社会の実現に貢献していく姿勢を貫いていきます。

まとめ



「パラダイムシフトフリーザー」は、地球環境と食品産業を同時に意識した革新的な製品であり、食品ロス削減や地球温暖化防止に寄与する様々な要素を兼ね備えています。今後、この新たな技術がどのように広がり、私たちの生活に影響を与えるのかに注目が集まります。

会社情報

会社名
ゼロイチゼロ株式会社
住所
静岡県浜松市南区鼡野町300
電話番号
053-426-1913

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