KATEが描く新時代のメイク文化
メイク市場のトップブランド「KATE」が、アジア圏をメインターゲットにした新たなグローバル成長戦略に乗り出しました。花王株式会社の社長、長谷部佳宏氏が掲げる「グローバル・シャープトップ」事業の一環として位置づけられており、化粧品市場でのさらなる成長を目指しています。
ブランドの起源と進化
KATEは1997年に誕生し、そのスローガンである『NO MORE RULES.』は、流行にとらわれない自由な自己表現を追求するメッセージを込めています。特に陰影メイクという独自のメイク手法を確立し、日本の美意識を体現しています。この手法は、影と光を巧みに操ることで立体感を生み出し、個性を引き立てる効果があります。これらの要素が合致し、KATEは今や日本メイク市場のNo.1ブランドとして君臨しています。
アジア圏への拡大戦略
今回の戦略において、KATEはまずアジアの美容市場に焦点を当てています。近隣の国々には日本と近いメイク文化を持っているため、特に目を引くメイク技術として「陰影メイク」を積極的に展開していく意向を示しています。また、KATEはアジア圏での存在感を高めるために、影響力のあるアンバサダーとの提携も進めていく計画です。
コラボレーションによる新たな展開
この成長戦略の一環として、KATEは日本の人気コンテンツとコラボレーションを展開。特に、アニメ『呪術廻戦』とのタイアップは注目の企画です。本コラボでは、キャラクター五条悟の印象的な目もとをテーマにしたメイク商品が登場し、「メイクは、自信を操る最強の術だ」というメッセージが込められています。さらに、KATE TOKYO 渋谷サクラステージ店ではフォトスポットを設置し、店舗とオンラインの両方で体験できるスペシャルコンテンツを提供予定です。
新感覚のアトラクションとの共創
さらに、KATEはユニバーサル・スタジオ・ジャパンとの共同プロジェクトも展開します。9月5日から開催される新感覚のウォークスルー型アトラクション『18番地の魔女』では、KATEのブランドテーマを織り交ぜた体験が楽しめます。このプロジェクトは、アトラクション企画においてKATEが公式イベントパートナーとなる初の試みであり、両者のコラボレーションが話題を呼んでいます。
日本の美意識とKATEの使命
KATEは日本の美意識やメイク文化をいかにしてグローバルに拡大していくかに特化しています。花王の「未来のいのちを守る」という中期経営計画に基づき、社会課題の解決にも貢献していく姿勢を崩さず、アジアNo.1のメイクブランドを目指します。
今後の展望としては、アジア各国への情報発信が強化され、KATEが日本の美容文化の使者となっている姿が期待されます。これまでの歩みと新たな挑戦を通じて、ブランドとしての潜在能力を最大限に引き出していくことでしょう。