累計20万部のヒット作が実写映画に!
特定非営利活動法人イシュープラスデザインが手掛ける映画『認知症世界の歩き方』が、2025年5月13日から世界的にクラウドファンディングを開始すると発表されました。この映画は、認知症に関する啓発書として累計20万部を突破した同名の書籍を基にしています。書籍は、認知症の当事者の視点から描いた旅の記録を形式にしたもので、多くの人々に共感を呼びました。
なぜ映画化するのか
映画化の目的は、認知症に対する誤解や偏見を根本から変えることです。多くの人は「認知症=終わり」という誤解を抱いていますが、実際には彼らにも希望や人生があります。映画を通じて、認知症について理解を深めることを目指しています。多様な人々にこの問題を身近に感じてもらい、認知症を「特別な誰か」の問題ではなく、私たち全員の課題として捉えてほしいと考えています。
映画の内容とあらすじ
映画では、認知症を抱える父親とその息子の絆の回復を描いています。物語の中心人物、高橋豊(70)は、グループホームで穏やかに過ごしていますが、時折、家に帰りたくなる衝動に駆られます。ある日、離婚して20年ぶりに再会した次男の優輝(32)が彼の財産管理のため、一緒に帰宅することになります。旅を通じて、父子は認知症による様々な困難に直面しながらも、徐々に絆を取り戻していく様子が描かれています。
クラウドファンディングの詳細
この映画プロジェクトは、世界8か国で同時にクラウドファンディングを行うことで、多くの人々に関与してもらうことを目的としています。支持を集めるため、日本では『READYFOR』を利用し、他国では『KICKSTARTER』や『ULULE』、『Zec Zec』などのプラットフォームを活用します。
決定されたクラウドファンディングの詳細
期間:2025年5月13日9時~7月11日23時
目標金額:500万円
期間:2025年6月2日9時~
目標金額:100万円
期間:2025年6月9日9時~
目標金額:100万円
期間:2025年6月16日9時~
目標金額:500万円
難関への挑戦
「認知症世界の歩き方」を映画化することによって、一般の人々に認知症の現実を広め、新たな理解を築く狙いがあります。認知症は、今や過去の現象ではなく、誰にでも起こりうる事態として私たち一人ひとりに関わる問題です。
返礼品の魅力
クラウドファンディングの支援者には多彩な返礼品が用意されており、書籍セットや体験型宿泊券など、さまざまな特典があります。特に、東京・千駄木に期間限定でオープンするホテル「認知症世界」での宿泊体験は、映画の世界観を体感できる特別な機会です。
まとめ
この映画プロジェクトは、認知症についての理解を深める良い機会となるでしょう。認知症の本質に迫るこのヒューマンドラマを通じて、観客が多様な価値観を持ち寄り、新たな視点を得ることを期待しています。認知症についての映画が、今、この時期に必要とされているのです。一人でも多くの人がこのプロジェクトに参加し、共に新たな認知症の旅を歩むことを、お待ちしています。