グミで楽しく口腔機能を育む「もっとかもっとチャレンジ」
最近、子どもたちの目の前には、健康で美味しい食事が並んでいるものの、意外にもその噛む力が不足している現状があります。そこで、山口県歯科医師会とライオン株式会社がタッグを組み、「もっとかもっとチャレンジ」プログラムを実施しました。
口腔機能の重要性とプログラムの背景
口腔機能発達不全症が注目されている中、子どもたちが健康な将来を送るためには、噛む力を鍛えることが不可欠です。2023年にスタートしたこのプログラムは、初年度に3校で167名を対象に実施され、参加者の噛む力が実際に向上したことが確認されました。
そのため、2024年には規模を拡大し、44校1,583名の子どもたちが参加。地域全体で「健口スマイル推進事業」の一環として口腔機能を育成する努力がなされています。
プログラムの実施内容
このプログラムでは、弾力のあるグミを食べ、ガムで噛む力をチェックするという形をとっています。子どもたちは、1日2枚のグミを最大30日間摂取し、その成果をガムの噛む力チェックとして可視化します。数値が向上していく様子を確認することで、子どもたちのモチベーションも高まります。
参加校の養護教諭からも「子どもたちの興味が高まっている」といった声が上がる中、96%の教職員が満足度を示していることが、このプログラムの効果の現れと言えます。
トレーニングの効果と参加者の反応
プログラム参加後の保護者へのアンケート結果では、約7割が「子どもが意識してよく噛むようになった」と回答。実際に噛む力も全体として平均0.6向上しており、トレーニングが効果的であったことが示されています。こうした成果は、今後のプログラムの拡充につながる重要な指標となるでしょう。
今回の授業では、小山会長が動物の歯の標本を使って噛むことの重要性を楽しみながら教えました。実際に目で見て触れることで、子どもたちがより深く理解する手助けとなるのです。
未来に向けての展望
今後も「もっとかもっとチャレンジ」は継続して拡大していきます。次のステップでは、噛む際の舌の使い方など、より詳細な指導にも重点を置いていく予定です。このプログラムが一人でも多くの児童に広まり、彼らの健口育成に寄与することを心から願っています。これからもライオン株式会社と山口県歯科医師会は手を組み、口腔機能向上に向けての新しい取り組みを推進していくことをお約束します。