アウトクリプトのAWS認定
2025-08-20 10:53:29

アウトクリプト、AWS認定の自動車セキュリティソリューションを取得

アウトクリプト株式会社(AUTOCRYPT Co., Ltd.)は、自動運転技術とMobility as a Service(MaaS)ソリューションの分野で注目を集めている企業です。この度、韓国ソウルに本社を置く同社が提供する「AutoCrypt CSTP Fuzzer」が、アマゾン ウェブ サービス(AWS)のファンデーショナルテクニカルレビュー(FTR)を通過し、AWSパートナーパスを取得したことを発表しました。この成果により、アウトクリプトはAWS公式のソフトウェアパートナーとして登録され、クラウド環境におけるセキュリティ提供の基盤を整えました。

「AutoCrypt CSTP Fuzzer」は、車両のセキュリティに特化したファジングツールであり、内外通信の脆弱性を自動で検出する機能を持っています。これにより、ユーザーは迅速にセキュリティテストや概念実証(POC)を行うことが可能となり、必要なハードウェアやインストール作業を省いた効率的な環境で業務を行えます。AWS環境での認証を得たことで、同社のソリューションはより高い信頼性をもって顧客に提供されることになります。

さらに、グローバル市場展開にも明るい兆しが見えています。AWSパートナーパスを取得したことにより、同社はAWS Marketplaceにてソリューションを提供できるようになりました。AWS Marketplaceは、世界中のAWSユーザーが簡単にソフトウェアを購入できるプラットフォームで、アウトクリプトの製品もその一環として利用されることが期待されます。

現在、自動車業界ではサイバーセキュリティ規制の強化が進んでおり、特に2028年には主要な市場で販売されるすべての自動車にその適用が義務化される見込みです。この背景にはCyber Resilience Act(CRA:サイバー・レジリエンス法)があり、自動運転車両だけでなく、様々なコネクテッドデバイスにおいても規制が拡大しています。こうした状況下、アウトクリプトは自社製品のクラウドベースでの提供体制の整備を進めており、今後のビジネス展開を見据えた取り組みを加速していく計画です。

代表取締役の李錫雨氏は今回の認定について、「AWSからの技術認定は、当社のセキュリティソリューションがグローバルなクラウドエコシステムで信頼されていることを示す重要な成果です」と述べ、自社のソリューションが持つ潜在能力を強調しました。そして、2027年までに3,700億ドル規模に達することが期待されるグローバルSaaS市場、さらには2030年ごろには約60兆円にまで拡大すると予想される自動車ソフトウェア市場の動向を捉え、クラウド基盤のソリューションを成長の新しい柱としていく考えを示しています。

アウトクリプトは、次世代のモビリティ社会を支えるために不断の努力を続けており、様々な業界ニーズに柔軟に応えるセキュリティソリューションの開発に注力していくことになるでしょう。自動運転は今後ますます普及し、その裏でセキュリティが重要な課題となる中、アウトクリプトの役割はますます重要になるとも言えそうです。


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会社情報

会社名
AUTOCRYPT Co., Ltd.
住所
Sewoo Building, 6-8F 115, Yeouigongwon-ro Yeongdeungpo-gu, Seoul, Korea
電話番号

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