カドコミ新レーベル「角川青羽」始動
KADOKAWAが、漫画サイト「カドコミ」内に新たに開設したレーベル「角川青羽レーベル」を9月30日にスタートしました。このレーベルは、海外子会社である角川青羽(上海)文化創意有限公司が手がけ、日本のユーザー向けに翻訳された海外漫画家の作品を連載するという新しい試みです。
海外漫画家の力を発信
「角川青羽レーベル」では、優れた海外漫画家の作品を選び、日本語に翻訳して連載します。全作品はフルカラーで制作され、縦スクロールやページ漫画など、その作品特性に合わせたスタイルで楽しめます。すでにポータルサイト版では9作品が先行連載中で、今後は新たに3作品の連載が予定されているということです。
新たな作品群
新レーベルマンガの中から特に注目すべき3作品をご紹介します。これらの作品はすでに評価も高く、これからの展開が期待されます。
『極熱進化 Emotions Evolution』
著者:手擊拳
この作品は、The 1st TATESC COMICS Global Awardsにて中国語簡体字金賞を受賞した優秀作品です。主人公が最高気温52度という灼熱の環境で恐怖を乗り越える様子が描かれる新感覚のパニックホラーで、手擊拳氏のオリジナル作品がついに連載。アクションRPG『エルデンリング』のコミカライズでも知られる彼の新たな挑戦に注目が集まります。
『ニート作家、書かないと殺される境地に立たされています。』
著者:CuZn・TAN COMICS
この作品は、The 2nd TATESC COMICS Global Awardsで金賞を獲得した実力派の漫画家CuZnによるもの。ニート作家が、自身の執筆を監視するために雇った殺し屋とともに原稿完成を目指すという、ハラハラドキドキのサスペンスコメディです。緊張感溢れる描写が魅力の一作です。
『重慶の森~無職、独身、アラサーの田舎暮らし~』
著者:biubiu
この作品は、中国で3000万回以上の閲覧数を誇る人気作が、アプリ版にて初連載となります。重慶を舞台に、都心から田舎に戻った主人公が、幼馴染や地域の人々との出会いをきっかけに人生を再生していく物語が描かれています。心温まるストーリーが、多くの読者の共感を呼び起こすことでしょう。
カドコミについて
「カドコミ」は、KADOKAWAの人気漫画を無料で配信するポータルサイトとして2014年にスタートしました。2024年には全面的なリニューアルを実施し、さらに多くの読者に愛されています。アプリ版も登場し、今秋の段階で累計ダウンロード数が150万件を超えるなど、ますますその勢いは増しています。
これからの期待
KADOKAWAと角川青羽は、世界中のクリエイターとも連携しながら、魅力的な作品を創造し続けていく方針です。新レーベルの立ち上げは、国内外の漫画市場に新たな風を吹き込み、多様な作品に触れるチャンスを提供することでしょう。
今年の秋、ぜひ「カドコミ」で新たな漫画の世界を体験ください。さあ、皆さんも新しい作品の連載をお楽しみに!