新たな物流拠点の誕生
愛知県春日井市で、総合物流企業である高末株式会社が新たな物流センターの本格的な建設に着手しました。この施設は、全国的な物流ネットワークの強化に資することを目的としており、2025年8月8日に地鎮祭を行い、いよいよ工事が始まります。
春日井物流センターとは
新しい物流センターは、東名高速道路の「春日井IC」からわずか4.8キロメートル、また「小牧IC」からは5.5キロメートルという絶好のロケーションに位置しています。国道19号線と41号線にも近接しており、名古屋市をはじめとする東海エリアのみならず、関東・関西方面への広域的な輸送が可能です。
このような交通アクセスの良さから、多くの企業が利用する物流拠点となることが期待されています。
地鎮祭の様子
地鎮祭には、開発や設計、施工にかかわる関係者が一堂に会し、工事の安全と施設の発展を祈願しました。高末の代表取締役社長である高村徹郎氏も参加し、気持ちを新たにしました。このような伝統的なセレモニーは、プロジェクトの成功を祈る大切なイベントです。
GTPシャトルシステムの導入
本センターでは、最新のデジタル技術を駆使したGTP(Goods to Person)シャトルシステムを導入する予定です。このシステムは、作業の省力化や人手不足に対応しつつ、生産性の向上を目指します。特にピッキング精度や保管効率を高めることで、物流業務の質を向上させる見込みです。
マルチバース方式の採用
トラックバースの設計には、高床式と低床式の両方に対応する「マルチバース方式」を採用。これにより、異なる種類の車両が取り扱える環境が整い、効率的な荷役作業が実現します。この設備は、多様性のある物流業界において大変重要な要素となります。
地元との共生を目指して
高末株式会社は今後も地域社会との共生を重視し、持続可能な物流サービスの提供に努めるとのことです。物流は社会インフラの一部であり、より多くのお客様のニーズに応えることが求められます。この新しい設備はその一翼を担うことになるでしょう。
物流センターの概要
新センターの詳細は以下の通りです。
- - 施設名称: (仮称)春日井物流センター
- - 所在地: 愛知県春日井市田楽町字池ノ上685番3
- - 敷地面積: 23,373.26㎡(約7,070坪)
- - 延床面積: 20,613.06㎡(約6,235坪)
- - 倉庫面積: 19,818.32㎡(約5,995坪)
- - 構造: 鉄骨造地上2階建て
- - 着工: 2025年8月
- - 竣工予定: 2026年12月
- - 主な設備: GTPシャトルシステム、マルチバース方式
高末株式会社について
高末株式会社は1902年に設立され、愛知県名古屋市を本社とする総合物流企業です。運送や物流センターの運営、国際物流、不動産事業など多岐にわたるサービスを展開し、地域に密着した効率的な物流ネットワークの構築を目指しています。持続可能な物流の実現にも取り組んでおり、さらなる成長が期待されます。