LIPUS-Brainの新展開
2023-04-03 10:21:09
革新的な認知症治療「LIPUS-Brain」資金調達と体制改革の最新情報
超音波治療の新時代を切り開く「LIPUS-Brain」
サウンドウェーブイノベーション株式会社(SWI)は、新たに約3.5億円の資金を調達し、革新的な認知症治療機器「LIPUS-Brain」のさらなる開発に向けた経営体制を刷新しました。今回はその資金調達の背景と企業の新たな展望を深堀りします。
シリーズB資金調達の意義
SWIは、東北大学名誉教授の下川宏明氏の研究に基づいた低出力パルス波超音波(LIPUS)や衝撃波カテーテルアブレーションシステム(SWCS)を用いています。これらの技術は、軽微な侵襲で治療を行うプラットフォームを提供し、認知症や心疾患などの治療に新たな希望をもたらしています。
特に、LIPUSは人体に備わる自己治癒力を活性化させることが特長で、従来の医療機器や薬では治療が難しかった多数の疾患に効果が期待されています。この治療法は、患者が専用の機器を装着し、安静にするだけで施術が終了するため、治療プロセスが非常にシンプルです。
超音波の出力は無痛で、麻酔も不要という特徴から、医療機関における導入ハードルも低いです。これにより、多くの医療機関での使用が見込まれています。
「LIPUS-Brain」の治験結果
「LIPUS-Brain」は、早期アルツハイマー病や軽度認知機能障害(MCI)に対しての探索的治験で安全性が確認されたことから、厚生労働省から「先駆的医療機器」に指定されています。これは患者にとって希望であり、迅速な社会実装が求められています。
今後、2023年夏には最終的な検証的治験がスタートし、がつては想像もできなかった医療の実現を目指します。これに伴い、得られた資金は製品開発や人材採用に使われる予定です。
経営体制の刷新
SWIは、成長戦略を一層精力的に推進するために、経営陣を刷新しました。2023年3月に加藤肇氏が代表取締役社長に就任し、新たに清水時彦氏と簗瀬泰人氏が社外取締役として参加。彼らの経験豊富な背景はSWIのさらなる成長を大いに貢献することでしょう。
加藤社長は、LIPUS治療の社会への寄与を強調し、認知症患者はもちろん、その家族にも明るい未来を提供する努力を続ける意向を述べています。この治療法が専門家によって承認されることで、多くの方々に希望がもたらされることを期待しています。
未来を見据えた進展
認知症患者が世界中で増加している現状を踏まえ、LIPUS治療は画期的な選択肢となるでしょう。これまで治療に苦しんできた多くの人々にとって、未だ確立されていない治療法が提供されることは、医療界にとっても素晴らしい前進となります。SWIは、今後の進展に期待しつつ、この革新的な治療技術を世界に向けて展開していくことを目指します。
会社情報
- 会社名
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サウンドウェーブイノベーション株式会社
- 住所
- 東京都中央区日本橋兜町5-1FinGATE BASE 4階
- 電話番号
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