Hmcommの新たな挑戦
東京都港区に本社を置くHmcomm株式会社が、AIソリューションの新たな柱として現場密着型コンサルティングサービスを展開することを発表しました。このサービスは、デジタルトランスフォーメーション(DX)の推進に向け、リアルなデータとAI技術を融合させることを目的としています。
背景
製造業や物流業界では、人材不足や業務の属人化、ノウハウの承継が課題となっています。特に中堅企業においては、センサーやIoT端末を導入しても、データ活用の方法が分からず、経営改善にはつながらないという現状が多発しています。Hmcommはこの状況に対抗するため、生成AIと業務設計、さらにIoTを融合させ、企業が現場に即したDXを進められるようサポートします。
サービス内容
1. 支援対象
Hmcommの新サービスは、独立系中堅メーカーを主な対象とし、製造や物流、設備保守などに特化しています。
2. サポート内容
この新しいサービスには、以下の支援内容が含まれます:
- - 業務棚卸・課題整理(IoTデータや現場観察を活用)
- - IoT・センサーデータの可視化やモニタリング基盤の構築
- - 生成AIや自然言語処理を活用した課題解決のPoC(Proof of Concept)設計・運用
- - 現場作業の自動記録や異常アラートの自動化
- - マニュアル、議事録、報告書などの自動生成
- - 社内教育やデータリテラシーに関する研修提供
3. 活用例
具体的な活用イメージとして、以下のようなケースがあります。
- - 設備異常検知:IoTセンサーから得たデータを基に、異常兆候を早期に検知し、対応策を生成AIが提案。
- - 現場の可視化:作業フローや工数をIoTタグを用いて関数化し、業務の非効率を把握。
- - 安全・品質管理の強化:作業環境のデータを連携させ、安全基準の逸脱を即座に通知。
- - 情報の可視化:蓄積されたデータとAI分析結果を用いて、顧客や金融機関へ説明資料を自動生成。
今後の展開予定
Hmcommは、2026年度末までに製造業を中心に50社以上に導入を目指すとともに、地方自治体や地域金融機関と連携し、「地域×AI×IoT」の推進に向けた取り組みも計画しています。
企業のビジョン
Hmcommのソリューション&デザインセンター長、吉見太一氏は、「独立系中堅メーカーには高い技能と改善文化が息づいており、ここにIoTと生成AIを融合することで、現場状況のリアルタイム把握や属人化の解消が期待できる」と述べています。Hmcommはこれらの企業とのパートナーシップを通じて、着実な変革をサポートしていく方針を示しました。
企業情報
Hmcomm株式会社は、2012年の設立以来、AI音声処理技術を基盤にした研究開発とサービス提供を行っています。コールセンター向けのAI音声認識プロダクト「Voice Contact」「Terry」、および異音検知プロダクト「FAST-D」を展開し、社会に貢献することを理念としています。詳しい情報は公式ウェブサイト(https://hmcom.co.jp)をご覧ください。
お問い合わせ先
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