外国人材が日本で目指す年収は400〜500万円、選ばれる理由とは

外国人材が日本で目指す年収は400～500万円

近年、日本における外国人材の需要が高まっていますが、彼らの日本でのキャリアに対する意識はどのようなものでしょうか。教育や人材、介護を軸に展開するヒューマンホールディングス株式会社が、転職情報サイト「Daijob.com」の外国籍登録者を対象に実施した調査結果を元に、外国人材の日本での仕事観やキャリアについて迫ります。

日本を選ぶ理由

調査によると、多くの外国人が日本に仕事を求める主な理由として、「日本文化やカルチャーに触れたい」が20.7%で最も多くを占めました。次いで「家族やパートナーが日本に住んでいるため」が15.5%、「治安や生活環境が良い」が13.9%という結果が続きました。つまり、日本で働くことへの期待や希望を強く抱いていることがうかがえます。

期待される労働環境

外国人が日本で働くメリットとして挙げられたのは、圧倒的に「治安や生活環境が良い」という点でした。この他にも、「長期雇用の文化」や「雇用の安定性」が期待されている様子が見受けられます。そうした環境が、日本を選ばれる背景となっているのかもしれません。特に福利厚生については、日本企業の制度が非常に評価されています。

年収と期待される生活水準

調査では、「日本で希望する目標年収額」として、最も多い回答が「400万円～500万円未満」となりました。これにより、外国人材が日本での生活を非常に現実的に捉えていることが窺えます。

満足度調査

また、日本で働いている外国人材の約半数が「満足している」という結果があり、その理由には上記のような良質な生活環境が大きく影響していることが考えられます。しかし、一方で「ワークライフバランス」や「給与」に関する不満も浮かび上がりました。これは、日本の労働環境が整備されている一方で、実際の働き方やその対価に関する認識にズレがあることを示しているのかもしれません。

課題と期待

調査結果は、多くの外国人材が日本の仕事環境について期待高く捉えている一方で、改善が必要な部分があることを示しています。言語の壁やコミュニケーションの難しさがストレス要因として指摘されていることも、外国人がより良い職場環境を求めている背景となっているでしょう。

今後、ヒューマングローバルタレント株式会社は、これらの調査結果を踏まえ、外国人材が安心して働ける環境づくりに寄与していく考えです。