舟橋磨里乃の個展「Embedded in it」
京都 蔦屋書店にて、舟橋磨里乃の最新個展「Embedded in it」が2026年8月29日(土)から9月18日(金)まで開催されます。5Fのアートウォールにて行われるこの展示会では、古代技法のフレスコ画と油彩を使用した新作に焦点が当てられ、記憶や時間の新たな表現が試みられています。
新たなアートの探求
舟橋磨里乃は、「人間性への回帰」をテーマに、記憶や知覚の奥深いプロセスを抽象絵画を通じて探っています。現代社会における私たちの記憶の特性に着目し、記憶は単なる保存ではなく、再度思い出されるたびに情景や感情が再構築されることを示しています。このプロセスにおける曖昧さや不完全さが、彼女が言う「人間性」に繋がっています。
本展のタイトル「Embedded in it」は、「埋め込まれたもの」を意味し、素材に刻まれた時間の痕跡や内側に静かに蓄積された記憶を指しています。新作では、約4,000年の歴史を持つフレスコ画の技法が初めて採り入れられ、時間の堆積を表現しています。古典技法を現代的な視点で再解釈することで、記憶の流動的な性質を可視化しています。
記憶と時間を描く
フレスコ絵画の技法では、漆喰に顔料を定着させ硬化させることで、時間の経過にも耐える特性を持ちます。舟橋の作品では、壁に描かれた絵を剥がしてパネルに移し替える過程で生じる欠けや剥がれも、作品の一部として受け入れられ、記憶の曖昧さや変化を表現しています。これに加えて、彼女の油彩作品では、絵具を薄く染み込ませることで生まれるにじみやぼかしを通じて、内に埋め込まれた記憶や感覚を描く試みがなされています。
アーティストからのメッセージ
舟橋は、自身のアートを通じて、「人の記憶は不変ではない。思い出すたびに新しく構築される」と語っています。そして、人間性への回帰が原始的な過去を振り返ることではなく、曖昧さや不完全さを再認識することであると述べています。この展覧会での作品は、記憶や時間の交錯を具現化し、観客に深い探求と新たな視点を提供します。
展示作品について
展示作品は、8月29日(土)10:30より販売が開始されます。また、アートのECプラットフォーム「OIL」では、9月1日(火)10:30から9月18日(金)20:00までオンライン販売も行われます。初日のプレセールス状況によっては、販売が早まる可能性もあるため、興味のある方は早めにチェックをお勧めします。
アートと文化の交差点
京都 蔦屋書店は、アートと文化の融合を図る場所として、約6万冊の書籍や現代アート作品を展示するスペースを提供しており、多くの人々にアートを身近に感じてもらえる環境を整えています。また、カフェやイベントスペースもあり、アートを楽しむ日常の一部として体験できる場所です。
アクセス情報
- - 会期: 2026年8月29日(土)~9月18日(金)
- - 時間: 10:30~20:00(最終日のみ17時閉場)
- - 会場: 京都 蔦屋書店 5F アートウォール
- - 入場: 無料
- - お問い合わせ: 075-606-4525