「松川浦かけるあおさ」がふるさと食品賞を受賞
福島県相馬市に拠点を置く株式会社マルリフーズが、自社製品「松川浦かけるあおさ」で令和6年度の優良ふるさと食品中央コンクールにおいて食品産業センター会長賞を受賞しました。この受賞は、地域特産品の品質向上を目的としたコンクールであり、農林水産省の後援を受けた重要な賞です。
地域貢献と今後の展望
受賞を受けて、マルリフーズは地元資源である松川浦のあおさを活用し、地域の魅力を発信する商品開発を今後も続ける意向を示しています。この受賞を契機に、相馬市の企業として地元の素材の魅力を追求するとともに、地域経済の活性化や食文化の発展にも貢献する姿勢を掲げています。松川浦産あおさの知名度をさらに高め、相馬市と福島県の水産業の魅力を広く伝えることを目指しています。
製品開発の背景
マルリフーズは、1993年に創業し、生あおさの業務用商品を提供する企業として知られていました。しかし、2011年の東日本大震災で工場が全壊し、深刻な事業継続の危機に直面しました。2018年に松川浦の養殖が再開されたものの、認知度不足や生産者の高齢化といった課題が山積していました。それに対する意識から、2020年に一般消費者向け商品への挑戦を開始しました。
特に2022年からは、あおさのイメージを刷新するため、若い世代に響く商品開発を進めています。「松川浦かけるあおさ」はその代表例として、乾燥あおさを用いた新しいタイプの万能調味料です。この製品は、独自の加工技術により鮮やかな緑色とサクッとした食感を実現し、幅広い料理に利用できるように設計されています。2023年には、第14回調味料選手権で総合2位を受賞し、ふくしま満天堂グランプリでもグランプリを獲得しました。
消費者からは、予想以上の味の評価や、洋食にも使いやすい点が高く評価されています。特にピリ辛のバリエーションも開発されており、オリーブオイルを使用した新たな選択肢を提供しています。
「松川浦かけるあおさ」の製品情報
| 項目 | 詳細 |
|---|
| - | - |
| 内容量 | 90g |
| 賞味期限 | 製造日より270日 |
| 保存方法 | 常温(開封後は冷蔵保存) |
| 大アレルゲン | 小麦 |
| 特徴 | 福島県松川浦産のあおさを使用した新感覚の万能調味料 |
この製品は、福島県松川浦産のあおさを独自の技術で加工し、見た目の美しさと味の豊かさを両立させています。特にごま油とフライドガーリックの香ばしさが料理のトッピングに絶妙にマッチします。従来の和食にとどまらず、幅広い料理に利用できる新たな可能性を秘めています。
受賞歴と評価
優良ふるさと食品中央コンクールは、地域色豊かな食品の開発と品質向上を促進するために設けられた賞で、地域の資源を活用した努力が評価されます。特に「国産畜水産品利用部門」は、地域の特性や独自性、地域貢献度を重視した審査が行われます。「松川浦かけるあおさ」がこのような高い評価を受けたのは、地域の特性を活かした商品開発の成果ともいえるでしょう。
株式会社マルリフーズについて
マルリフーズは、あおさの高品質な加工を行っている会社で、地域の特性を生かした安全で安心な製品の提供に努めています。独自の技術を駆使し、こだわりの原材料から生まれる味わいを多くの人々に届けています。今後も地域への貢献を意識した商品開発を進めていくことでしょう。
公式ウェブサイト:
株式会社マルリフーズ