金氏徹平と新展覧会「tower (UNIVERSITY)」
京都市立芸術大学が2025年12月13日(土)から開催する特別展「金氏徹平とthe constructions『tower (UNIVERSITY)』」は、美術家・彫刻家の金氏徹平の代表作「tower」が新たな形で再構築される過程に焦点を当てています。この展覧会は、新キャンパスの環境と学生の交流を通じて形成される未完成の作品の魅力を伝えるものです。
金氏徹平とは?
金氏徹平は1978年生まれのアーティストで、京都市立芸術大学の彫刻科の准教授を務めています。彼の作品は、物を素材として利用し、部分を切り取って繋ぎ合わせるコラージュ的手法に特徴があります。2009年に横浜美術館での個展以来、国内外の様々な展示に参加し続け、最近では舞台美術でも多くの実績を持っています。
展覧会の概要
「tower」のシリーズは、金氏が20年以上にわたり取り組んできたもので、簡単に言えば、大小さまざまな孔の空いた抽象的な建築物が多様な活動と共に描かれます。今回の展覧会では教育機関である大学が舞台であり、金氏の作品が学生や他のアーティストとのコラボレーションを通じて、どのように進化していくのかを体験できます。
1. 新たな「tower」の進化
特に注目すべきは、展覧会が開催される京都市立芸術大学の開放的な新キャンパスとその展示空間の実験性です。展示時間中も作品は変化し続け、観客はただ鑑賞するだけではなく、創造的な過程の一部として参加できます。この環境は、教育の現場や展覧会そのものが創造的な活動の場であることを深く考えさせます。
2. 舞台衣装によるパフォーマンス
搬入の際には、スタッフが通常の作業着ではなく、煌びやかな舞台衣装を着用し、観客に向けて「tower」を解体・運搬し組み立てます。この独特なパフォーマンスは、作品ができ上がるまでの「時間」や「行為」を強調し、鑑賞者に臨場感を提供する素晴らしい体験になるでしょう。
3. 多様なコラボレーション
金氏の展覧会には、荒木優光や小松千倫など気鋭のアーティスト、建築家が参加しており、さまざまな視点から「tower」と教育の接点を探求します。参加者は、プロジェクト「TOPOS」に基づき「創造と場の演出」について考えており、多層的な展覧会を作り上げるための協働がなされています。
具体的なパフォーマンス予定
展覧会中には複数のパフォーマンスが企画されており、参加無料のこれらのイベントにもぜひ足を運んでみてください。たとえば、2026年1月11日には、アーティストたちが集まり、彼らのアートワークと表現のプロセスを観察できます。イベントは理念的な教育活動としても意義深いものとなるでしょう。
開催情報
- - 展覧会名:金氏徹平とthe constructions「tower (UNIVERSITY)」
- - 期間:2025年12月13日(土)– 2026年2月15日(日)
- - 場所:京都市立芸術大学ギャラリー@KCUA
- - 入場料:無料
- - 休館日:12月15日、22日、1月5日、13日、19日、23日、26日、2月2日
この展覧会は、金氏徹平のアートに触れながら、教育の場での表現の可能性を体感できる貴重な機会です。ぜひお見逃しなく。