2024年に入ってから、株式会社日経BPが発行する月刊雑誌「日経トレンディ」が、流行情報の発信源として注目を浴びています。特に、完売や準完売になる号が続出し、前年比を上回る年間実売部数を達成しました。これは、出版業界全体が縮小している中でも顕著な成果であり、様々なヒット企画の影響が大きかったと言えるでしょう。
2024年の特に注目を集めた号には、12月号があります。この号では、「ヒット予測&ヒット商品」という特集を組むとともに、今までにない試みとして、通常版に加え表紙の異なる増刊号や特装版を同時に発行しました。特に特装版は早期に完売するなど、多くの読者の関心を集め、前年比での部数増が約4割に達しました。こうした取り組みが、読者からの認知を広げる結果につながり、編集部のテレビ・ラジオ出演も増加し、年間で80件以上に及びました。
さらに、2月号や8月号でも特集がヒットし、実売率が高い結果を出しました。特に「ゼロから稼ぐ新NISA投資術」特集や「細かすぎる!東京駅 最新案内」特集は、多くの読者に支持され、広告売上も前年の141%を記録しました。
2025年もその快進撃は続いており、3月号では『ANA&JAL 完全攻略』と『細かすぎる!羽田空港 最新案内』という特集が好評を博し、5月号では『アプリで登る!駅近ハイキング』という新しい切り口を提案するなど、常に新鮮な情報を提供し続けています。
編集長の澤原昇氏は、「日経トレンディ」は読者のニーズを先取りする役割があると強調し、徹底した取材と調査を基にした情報発信を続けていく意向を示しています。特に「ヒット予測&ヒット商品」は、読者にとって年間を通じての指針とする重要な特集であり、情報社会においても正確かつ鋭敏にトレンドを予測することが求められています。
出版業界全体が厳しい状況に直面している中でも、「日経トレンディ」は挑戦を続け、読者にとって役立つ実用的なメディアを目指しています。特に今後はデジタルシフトが重要な展開として位置づけられており、さらなる進化が期待されています。読者からの応援を受けながら、日経トレンディはこれからも新しい価値を提供し続けることでしょう。