武蔵野大学と神田女学園中学校高等学校の連携協定
令和6年11月18日、東京都江東区の武蔵野大学有明キャンパスにて、同大学と東京都千代田区の神田女学園中学校高等学校との間で、高大接続に関する連携協定が正式に締結されました。この取り組みは、今後の教育現場において、双方が協力し合い、生徒や学生、教員の交流を深めていくことを目的としています。
高大接続協定の意義
この協定の締結は、両校の教育理念が共通していることが背景にあります。武蔵野大学では、全学生が1年次に「武蔵野INITIAL」という基礎課程を履修し、自ら問いを持って社会課題に向き合う力を育てています。神田女学園も、探究型学習を通じて生徒の課題解決能力や思考力を高める教育を行っています。両校の共通したビジョン、すなわち「自ら考え、行動する人材の育成」っており、そのための具体的なプログラムを相互に実施していくことが協定の核となります。
協定の主要内容
この協定の内容には、以下のような項目が含まれています。
- - 教育プログラムの共同実施:両校が共同で教育プログラムを実施し、互いの資源を活用する。
- - 生徒・学生・教員の交流促進:定期的な交流を通じて、双方の教育現場での経験を共有。
- - 進学説明会の優先受け入れ:神田女学園での進学説明会において、武蔵野大学が優先的に参加し、学生に情報提供を行う。
これにより、学生たちは様々な経験を通して、より豊かな学びを得られると期待されています。また、この協定は令和6年から令和9年までの期間で実施され、その後の展開も視野に入れています。
武蔵野大学の教育活動
武蔵野大学は1924年に設立された歴史を持ち、その根底には仏教精神に基づく人格教育が位置づけられています。多様な学部と学科を持ち、最近ではデータサイエンス学部、アントレプレナーシップ学部、サステナビリティ学科など、先進的な学部を次々と設立し、教育改革を進めています。特に2024年には創立100周年の節目を迎え、未来に向けたクリエイティブな人材育成に向けたさらなる動きが期待されています。
神田女学園の探究活動
神田女学園中学校高等学校は探究型学習を通じて、生徒の主体的な思考力と問題解決能力を促進しています。その中で特に注目されるのが、「ニコル(NCL)プロジェクト」と呼ばれる探究型活動です。このプロジェクトは、実際の社会課題に対して生徒自身がアプローチし、解決策を見出すことで、学びをより深めることを目的としています。
今後の取り組み
今後、武蔵野大学と神田女学園中学校高等学校は、連携協定に基づいて、多岐にわたる交流プログラムを展開していく予定です。両校は、教育機関として新たな価値を創出し、未来の社会で必要とされる人材育成に貢献していくことでしょう。教育の新しいステージがここから始まることを、多くの関係者が期待しています。