リオ五輪とテレビ視聴
2016-08-26 16:29:18
リオ五輪がテレビ視聴習慣に与えた影響:視聴時間増加と視聴層の変化
リオ五輪がテレビ視聴習慣に与えた大きな影響
2016年リオデジャネイロオリンピック開催期間中、日本のテレビ視聴状況に大きな変化が見られました。株式会社スイッチ・メディア・ラボの調査によると、五輪期間中の1日あたりの平均視聴時間は、なんと50分も増加。これは、オリンピックという世界的イベントが、人々のテレビ視聴行動に多大な影響を与えたことを示しています。
視聴時間の増加とスポーツ番組人気
7月の1日平均視聴時間が135分だったのに対し、五輪期間中は184分にまで増加しました。これは、開会式以降、スポーツ番組の視聴率が急上昇したことが主な要因です。7月のスポーツ番組の視聴時間シェアはわずか4%でしたが、開会式が行われた8月6日には30%に急増、その後も3割前後と高い水準を維持しました。特に、お盆休みの週末には4割近くにまで達するなど、人々の五輪への関心の高さが如実に表れています。
この視聴時間増加に大きく貢献したのは、日本テレビやTBSなど各局で放送されたリオ五輪の特番です。男子ゴルフや陸上100メートル予選、錦織圭選手のテニスなど、注目の競技中継が視聴時間増加を後押ししました。
低視聴層にも変化
驚くべきは、普段からテレビをあまり視聴しない層(低視聴層)にも、五輪期間中に視聴時間が増加した点です。7月の1日平均視聴時間が1時間未満だった低視聴層は、五輪期間中は平均視聴時間が約2倍に増加しました。この層においても、スポーツ番組の視聴時間シェアは7月の4%から開会式当日には40%に急増し、その後も3割以上を維持しました。これは、オリンピックという特別なイベントが、普段テレビを見ない層にも視聴機会を与えたことを示唆しています。
メダル獲得と視聴率
さらに、日本選手がメダルを獲得した日には、スポーツ番組の視聴率が特に伸びました。錦織圭選手の活躍や、レスリング、卓球などの好成績が視聴者の関心を高め、視聴時間増加に繋がったと考えられます。
調査概要
今回の調査は、株式会社スイッチ・メディア・ラボが関東エリアの約2,000世帯、5,000人を対象に実施した機械式継続調査によるものです。地上デジタル放送7局のリアルタイム番組視聴を対象とし、秒単位で視聴ログを収集・分析することで、詳細なデータが得られました。
まとめ
リオデジャネイロオリンピックは、日本のテレビ視聴習慣に大きな影響を与えました。視聴時間の増加、スポーツ番組の人気の高まり、そして普段テレビを見ない層への波及効果など、様々な側面から五輪の影響が見て取れます。この調査結果から、大型イベントがテレビ視聴行動に与える影響の大きさが改めて確認されました。今後、このようなイベントにおける視聴者分析は、メディア戦略を考える上でますます重要になるでしょう。
会社情報
- 会社名
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株式会社スイッチメディア
- 住所
- 東京都港区芝5-26-24田町スクエア3F
- 電話番号
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03-6441-2056