新たな学びを実現する「スマイルネクスト」の可能性とは?
2024年4月1日、ジャストシステムが提供する小中学校向けの学習クラウド「スマイルネクスト」に新機能が追加されることが発表されました。このアップデートでは、教育データの活用を促進する「デジタルテスト」と「学習者カルテ」が搭載され、児童生徒一人ひとりに合わせた個別最適な学びを実現します。
GIGAスクール構想の進化
文部科学省が推進するGIGAスクール構想により、児童生徒の一人一台PC環境が整いつつあります。この流れを受けて、「スマイルネクスト」ではデジタルドリルや教員向け指導案などの機能が提供されていますが、今後は教育データを活用することによって、さらに最適化された学びを実現できるようになります。
「デジタルテスト」の特徴
新機能「デジタルテスト」は、評価観点に基づいた質の高い問題を搭載しており、単元テストや入試対策としても幅広く活用できます。小学校では国語と算数、中学校では国語、数学、英語の入試対策問題が用意されており、日常的な理解度のチェックや学習のまとめを行うことが可能です。また、問題のオリジナル配信が可能なため、教員は柔軟に出題範囲を変更することができ、自身のニーズに合ったテストを設計できます。
さらに、デジタルテストでは自動採点機能を用いることで迅速なフィードバックが可能となります。これにより、児童生徒はリアルタイムで結果を受け取ることができ、その後の学習に反映させることができます。AIによって提供される復習ワークが生徒一人ひとりの学習状態に基づいて配信されるため、個別の学習支援が可能です。
「学習者カルテ」の役割
「学習者カルテ」機能では、デジタルテストの結果を自動的に集計し、成績を評価観点別や時系列で分析します。これにより、教員は児童生徒の学習進捗を多角的に把握でき、三者面談や教育方針の検討에도役立てられます。また、テスト結果を日々のドリル学習量と比較することで、学習の変化を見逃さず、必要に応じたフォローが可能です。
専門家の評価
この新機能に関して、情報科学の専門家である山本朋弘博士は「デジタルテストは、形成的な評価としても利用できるだけでなく、個別最適な学びを支援する上で重要なツール」と評価しています。特に、「特定の子どもたちへ適切な問題を出題できるため、指導の個別化が進むことが期待されます」と述べています。
無償トライアルのご案内
「スマイルネクスト」は、全国の教育委員会や小中学校を対象に無償トライアルを提供しています。先生方が日常的にICTを活用できるよう、申込フォームも用意されています。興味のある教育機関はぜひ申し込み、最新の学習クラウド「スマイルネクスト」を体験してみてください。
まとめ
「スマイルネクスト」の導入によって、小中学校における教育のデジタル化が進むことでしょう。個々の学習状況に応じたサポートを受けられることにより、各児童生徒の成長が期待されます。通年を通して、教育の質が向上することに注目が集まります。