岡山大学(本部:岡山市北区、学長:那須保友)は、2025年2月14日に国連貿易開発会議(UNCTAD)と共同で、「途上国からの若手女性研究者のための共同研究・研修コース:Young Female Scientist Programme in Japan」の第4期生による研究成果発表会を開催しました。参加したのはボツワナからの研究者2名、フィリピンから1名、南アフリカから1名の合計4名で、オンライン形式で研究の成果を発表しました。
岡山大学とUNCTADは、持続可能な開発目標(SDGs)を達成するための人材育成に関する包括連携協定を2020年に締結しました。この取り組みは、大学として初めての試みであり、途上国からの若手女性研究者が2週間から1ヶ月の間、岡山大学で研究活動を行うことを目的としています。これまでに23名の研究者が参加しており、今年度は第4期目のプログラムが実施されました。
発表会には、UNCTADからテクノロジー・ロジスティクス局イノベーション・知識開発部門のアンヘル・ゴンサレス・サンス部門長がオンラインで出席し、岡山大学からは那須保友学長をはじめ、数名の副学長陣も参加して若手研究者に激励のメッセージを送りました。
また、過去の受講生とその指導教員による発表も行われ、本プログラムを通じて共著論文が発表された成功事例が紹介されました。このような成果は、研究者同士の連携を促進する素晴らしい事例として評価されています。
岡山大学は、UNCTADとの連携を強化し、SDGsの達成に向けてさらなる人材育成の取り組みを推進していく方針です。地域中核の特色ある研究大学として、岡山大学の今後の活動にもぜひご注目ください。
国連貿易開発会議(UNCTAD)は1964年に設立され、ジュネーブに本部を置く国連の機関です。貿易や投資、持続可能な開発に関する問題に総合的に対応し、途上国の経済発展を支援することを目的としています。
このプログラムは、岡山大学が国際的に活動している一環であり、世界への発信を続けています。学外へ向けても、この取り組みを通じて研究の重要性や女性研究者の活躍を広めることが期待されています。今後も多くの若手女性研究者が、このプログラムを通じて学び、活躍の場を広げていくことでしょう。