ハウスコム株式会社、2025年度経営方針を発表し新たな挑戦へ
ハウスコム株式会社(以下、ハウスコム)は、2025年5月15日に代々木競技場第二体育館で行われた経営計画発表会において、2025年度の経営方針や将来の展望について語りました。この発表会には約1,200名の社員が集まり、ハウスコムの今後に対する期待と熱意が感じられる場となりました。
5ヵ年経営計画「Darwin05」の実現に向けた取り組み
ハウスコムの田村社長は、2026年度に最終年度を迎える5ヵ年経営計画「Darwin05」に向けた詳細な方針を説明しました。特に強調されたのは、2025年1月末に大東建託株式会社の完全子会社となった影響です。その中でも、賃貸仲介業がハウスコムのコア事業であり、物件の管理への注力も続けていくという意向が示されました。
組織体制の進化と顧客体験の向上
田村社長は、組織体制の進化についても言及しました。これまでの「個人プレー」から「チーム戦」「ブロック戦」を経て、今後は「ネットワーク型組織」への発展を目指すと述べました。また、顧客接点を「お客様個人」「ネットワーク型店舗」「ポータルサイト」の三層に分け、顧客体験の一貫性を重視した体制づくりを進めることが重要であると語りました。
さらに、地域に店舗を集中させ、店舗間の連携を強化することで、ハウスコムが地域内で選ばれる存在になることを目指しています。この「シェアマインド」の形成は、多様な顧客ニーズに応えるための柔軟な対応につながり、サービスの質を向上させることを目指しています。
テクノロジーの活用と企業文化の強化
テクノロジーに対しては、業務効率化だけでなく、顧客との関係深化に活用する姿勢を示しました。質の高い顧客体験を提供するための武器としてテクノロジーを取り入れることで、さらなる成長を狙います。
また、ハウスコムの企業文化についても触れ、「多様性を成長の源」と位置づけ、個々の社員の個性を大切にしながら企業文化を維持・強化していく方針を打ち出しました。そのためには、コーポレートブランド「ハウスコム」を一層強化し、タグライン「幸せあふれる、未来の暮らしへ」を社内に浸透させることが不可欠であると強調しました。
続く成長戦略と期待される成果
最後に、田村社長は「過去最高の連結売上高145億円」と「3期連続の営業利益増益」の目標を掲げ、社員には“ファーストペンギン”の精神で行動することを呼びかけました。この精神は、新たな挑戦への勇気を象徴し、地域におけるハウスコムのプレゼンスを高めるための基盤となるでしょう。
大東建託株式会社からの期待メッセージ
発表会では、大東建託株式会社の竹内社長もメッセージを寄せました。彼はグループ全体の存在価値を強調し、ハウスコムが持つ242店舗をフル活用し、入居者斡旋を強化するよう期待を寄せました。また、環境への取り組みや新たな戦略も多岐にわたるものが紹介され、グループ全体としての成長と発展が期待されていることが伺えます。
ハウスコムは、これからも地域密着型の賃貸サービスを提供し、一人ひとりの顧客の「幸せあふれる、未来の暮らし」を実現するために邁進していくことでしょう。