元SmartHRの玉木氏がLINEAイノベーションの新CFOに就任

LINEAイノベーションの新たな挑戦

株式会社LINEAイノベーション（本社：東京都千代田区、代表取締役CEO：野尻悠太）は、2025年10月より元株式会社SmartHRのCFOである玉木諒氏を新たにCFOとして迎えることを発表しました。この人事異動は、同社が開発中のp-11B核融合炉の商業化を加速するための重要な一歩です。

LINEAイノベーションは、核融合エネルギーの安全な商業化を目指しており、その中核に「Fusion Energy to the Future Generations」というビジョンがあります。特に、玉木氏はこのビジョンに深く共鳴しており、今後の財務戦略を抜本的に強化することに貢献する予定です。

CFO就任の背景と役割

玉木氏のCFO就任は、LINEAイノベーションにとって意義深いものです。企業は2030年代初頭に予定されている発電実証に向けて、反応実証実験を控えており、これらの重要なマイルストーンを達成するためには、大規模な資金調達と強固なガバナンスが不可欠です。玉木氏はこれまで、SmartHRのCFOとして多くの資金調達を成功させ、その成長を支えてきました。

特に、玉木氏の豊富なファイナンスの専門知識とスタートアップ経営における経験は、ディープテック分野に挑むLINEAイノベーションにおいて、次の成長ステージを切り開くためには必要不可欠です。今後、玉木氏はCFOとして、当社の財務戦略や資金調達、経営管理体制の整備を推進していくことになります。

玉木氏の経歴

玉木氏は、あらた監査法人（現PwC Japan有限責任監査法人）でキャリアをスタート後、山田コンサルティンググループ株式会社や株式会社サムライインキュベートを経て、SmartHRに参画しました。CFOとして、財務戦略立案や経営管理体制の構築を手掛け、同社の急成長に寄与しています。彼は京都大学文学部人文学科を卒業しており、学問的背景も持ち合わせています。

玉木氏のコメント

玉木氏は、核融合発電の商用化は、人類にとってエネルギー、気候変動、さらには安全保障という大きな課題に直面しているとの指摘をしています。「当社の独創的かつ革新的なアプローチで実現に挑むこのチームの一員として、財務や資金調達の面で貢献できるのは、大変光栄だと感じています」と語りました。

LINEAイノベーションの未来

野尻CEOも、玉木氏の参画についてコメントしました。「まだ誰も成し遂げていない核融合の商業化という挑戦において、玉木さんのような傑出した人材が加わることは大きな励みです」と述べており、特に資金調達において玉木氏の能力が期待されています。

代表取締役CEOの野尻氏は、外部からの強力な支援が今後の研究開発の進展において大切だと強調しました。また、玉木氏の就任により、資金調達に専念できる体制が整ったことで、研究開発にも注力できるようになったとしています。