特許情報提供サービス「パテサマ」が新たに保険仲介を開始、知的財産戦略を強化

インザック、「パテサマ」で特許情報と保険サービスを統合

株式会社インザックが、特許情報提供サービス「パテサマ」に新機能を追加しました。この新サービスは、特許請求の範囲をAIが自動要約し、定期的にメールで配信する機能です。また、知的財産権訴訟に対する保険商品も仲介し、企業のリスク管理をさらに強化します。

新たな知的財産戦略

日々増加する知的財産権の訴訟やサイバー攻撃の脅威に直面する企業にとって、効率的な情報収集と分析は何より重要です。しかし、多くの中小企業が抱える課題に直面しており、特に特許情報の収集は専門的な知識を必要とし、非常に煩雑であると言えます。特許請求の範囲に関する情報は、権利範囲を決定づけるため、正確かつ迅速な把握が求められます。

インザックは、2025年5月に「パテサマ」サービスをリリースし、これにより企業が必要な特許情報を効率的に収集できると考えています。特許情報のAI要約により、ユーザーは自社の開発製品に関連する特許かどうかを容易に判断できるようになります。

リスクへの備え

さらに、知的財産権にかかわる訴訟費用保険や賠償責任保険の仲介を始めたことで、企業は訴訟リスクを軽減できます。知的財産権の侵害は、特に中小企業には経済的打撃を与える可能性が高く、事業の継続にも影響を及ぼしかねません。そこで、インザックは、特許情報と保険を統合することで、総合的なリスク管理へとつなげることを狙っています。

新機能の概要

新たに提供される特許請求の範囲のAI要約は、登録した検索条件に基づき日本、アメリカ、ヨーロッパ、中国からの特許公報情報をAIが自動で要約し、定期的にユーザーに配信します。これにより、企業は特許情報をより効率的に把握し、必要な対策を講じることが可能になります。また、配信した要約は表計算ソフトに適した形式で提供され、報告用としても活用できます。

さまざまな保険オプション

インザックは、知的財産権訴訟費用保険だけでなく、サイバー保険や企業総合賠償責任保険なども提供しており、企業リスク管理において非常に幅広い選択肢を提案しています。また、これらの保険は「パテサマ」と併用することで、さらに効果的にリスクに備えることができます。すでに多くの企業が新サービスを利用しており、特許情報を活用したリスク管理の重要性が高まっていることを示しています。

今後の方針

インザックは、今後も「パテサマ」の機能を拡充し続け、企業の知的財産戦略およびリスクマネジメントを包括的に支援していく方針です。特許情報の活用を通じて、企業がより安心して事業を展開できる環境を提供することを目指しています。

企業経営のリスクを軽減し、持続可能な成長を実現するためには、適切な知的財産戦略と、それに伴うリスク管理が欠かせません。そのニーズに応えるべく、インザックは「パテサマ」をはじめとするサービスを進化させていきます。