孤立した高齢者と葬送の現状
日本社会では少子高齢化が進行する中、孤立した高齢者が増加しています。これには、家族がいない、あるいは疎遠になってしまった方々が増えており、特に低所得者においてこの傾向が顕著です。身寄りのない方々の葬送については、ますます重要な社会課題として浮上しています。
様々な問題を抱える孤立者
この問題に直面している方々は、時にDVや虐待などの背景がある場合もあり、家族や親族との関係が維持できない状況に置かれています。こうした中で、亡くなった際に葬儀や火葬、納骨などを行うことが困難となるケースが多々見受けられます。経済的な問題も加わることで、ご遺族のいない方々には多くの苦しみが待ち受けています。
もやいの取り組み
認定NPO法人「もやい」は、これまでの活動を通じて「身寄りのない方々」と向き合ってきました。その中で、2008年に共同墓地「結の墓」を設立し、これまでに50人以上の方々をお見送りしてきました。こうした取り組みを通じて、孤立した方々の葬送に対する理解を深め、社会全体での対応が必要だと強く感じています。
プロジェクトの概要
「もやい」の新たなプロジェクトとして、身寄りのない方々の葬送に関する実態調査を行う計画があります。対象はホームレス支援団体での調査を含み、実態を明らかにして報告書としてまとめます。この結果をもとに、必要な支援のあり方を模索し、関係省庁に政策提言を行う方針です。全ての方が望む葬送を受けられる社会を目指します。
クラウドファンディングで支援を募る理由
このプロジェクトを推進するためには、資金が必要です。「もやい」はクラウドファンディングを通じて多くの方にこの課題を知ってもらい、支援をお願いしたいと考えています。専門家の協力のもと、各地での現地調査を実施し、得られた結果を基にして報告・提言を行いたいのです。
プロジェクトの詳細
- - プロジェクト名: もやいの「葬送」プロジェクト~身寄りのない方の「お見送り」について考える~
- - URL: こちらをクリック
- - 期間: 2024年10月7日(月)~2024年11月30日(土)午後11時
- - 目標金額: 300万円
- - 資金使途: 葬送の実態調査、政策提言活動費
まとめ
孤立した高齢者の葬送に関する問題は深刻です。「もやい」の取り組みが広がることで、社会全体の理解と支援が進むことが期待されます。ぜひ、多くの方々がこのプロジェクトに参加し、支援の輪を広げてほしいと願っています。