特定非営利活動法人映像産業振興機構(VIPO)は、文化庁の委託事業である「ndjc:若手映画作家育成プロジェクト2025」にて、現代映画界の未来を担う若手作家を育成するための重要な取り組みを発表しました。新たな試みとして、「長編映画の企画・脚本開発サポート」の研修プログラムが開始され、田中亮丞氏と中山剛平氏が選出されました。
このプロジェクトは、選ばれた若手作家が講師陣からの指導を受けながら、オリジナルの長編映画の企画や脚本開発、さらにはパイロット映像の制作に取り組む機会を提供します。最終的には、映画製作者に向けたプレゼンテーションも予定されており、2026年3月に実施される予定です。このようなサポートを通じて、次世代の才能が映画化の実現に向けて磨きをかけることが期待されています。
田中亮丞氏は、兵庫県神戸市出身で、現在は独立した脚本家・演出家として活躍しています。彼の作品は数々の映画祭で評価されています。その中には、短編映画『徒歩1分のコス』をはじめ、彼の独自の視点と感性が光るものが多く含まれています。一方、中山剛平氏は、高知県日高村の出身で、彼のキャリアは2015年に公開された中編映画『したさきのさき』に始まり、こちらも数々の賞を受賞しています。二人の若手作家は、映画界に新たな風を吹き込む存在として、多方面に期待が寄せられています。
このプロジェクトは、若手映画作家を支援するVIPOが運営する「ndjc(New Directions in Japanese Cinema)」のもとで行われます。ndjcは、優れた若い才能を公募し、本格的な映像制作技術と作家性を継承することを目的としたワークショップを提供するなど、映画監督の育成に注力している活動です。映画制作に必要な知識や技術を学べる場を設け、次世代の映像作家を発掘する取り組みです。
若手作家の育成に注力するこのプロジェクトに、多くの注目が集められています。2022年度の出身監督である坂本悠花里氏の映画『白の花実』が、最近公開されたばかりで、今後の若手映画作家の活躍に期待が高まります。
これからのスケジュールには、脚本開発やパイロット映像制作に取り組む期間が含まれており、若手作家たちが成長する様子が伺えます。さらに、10月から2026年3月にかけて、講師陣による指導が行われ、映画製作者に向けたプレゼンテーションの準備が進められます。
このプロジェクトへの応募や情報は、VIPOの公式サイトやSNSを通じて確認できます。映画界の未来を感じさせる取り組み、次世代の若手作家たちに応援を送りたいものです。