文具店が大学DXを加速、教職員のニーズに応える新しい試み
近畿大学のキャンパス近くに位置する老舗文具店「木村文具」と「ショップにしもと」が、大学のデジタルトランスフォーメーション(DX)に貢献しています。これらの文具店は、株式会社一貫堂が提供するプラットフォーム「KOBUY」に参画し、大学とスムーズな取引を実現するための変革を推進しています。
KOBUYとは?
KOBUYは、複数のサプライヤー企業が商品を販売し、ユーザー企業がそれらの商品を簡単に購入できるプラットフォームです。このシステムを導入することで、商取引のプロセス全般における効率化を図ることができます。大学にとっては、従来のアナログな取引方法からの脱却が求められ、KOBUYはその大きな役割を担うことになりました。
参画の背景
2022年、近畿大学がKOBUYを導入したことを受けて、木村文具とショップにしもとはサプライヤーとしてこのプラットフォームに参加することになりました。このシステムにより、FAX主体の受注からデジタルへの移行が求められたのです。各店舗の参画によって、教職員の満足度向上が期待されています。
具体的な効果
KOBUY導入によって、以下のような具体的な改善がなされました。
- - 注文処理時間の短縮: 以前は商品納品までに1~3週間かかっていたものが、KOBUYを通じて最短翌日にまで短縮されました。
- - 迅速な納品: 在庫がある商品の場合、当日中に納品することが可能となり、顧客との対面の機会も増えました。
- - 高い満足度の獲得: 教職員だけでなく職員からも評価が上がっています。
木村文具の代表である福田能之氏は「システムの発注において、特に重要な点は物流」と述べ、納品スピードの改善を強調しました。一方、ショップにしもとの西本盛一氏は「スムーズな取引ができることで、ビジネス全体の効率が向上した」と語り、今後の展開への期待感を示しました。
企業プロフィール
木村文具
- - 所在地: 大阪府東大阪市小若江1丁目9−12
- - 創業: 1943年(昭和18年)
- - 概要: 大学の教職員や学生向けに文房具や事務用品を販売し、80年以上の歴史を持つ。
ショップにしもと
- - 所在地: 大阪府東大阪市小若江4丁目10−19
- - 創業: 1950年(昭和25年)
- - 概要: 万年筆専門店として始まり、大学との取引が70年以上続いている。
KOBUYのメリット
KOBUYを通じて取引をデジタル化することで、紙の書類による問題が解消され、業務効率が向上しました。このデジタル化は単なる変革ではなく、組織全体の改革を伴うものであり、各部署の連携を強化することにもつながります。これにより、企業は本来の業務に専念できる環境が整えられます。
今後も、木村文具やショップにしもとは、KOBUYを活用してさらなるサービス向上を目指していくでしょう。