スキンケアブランド『ドクターケイ』の新たな挑戦
ビタミンC研究の第一人者、亀山敦子氏が手掛けるスキンケアブランド『ドクターケイ』が、統合コマースプラットフォーム「ecforce」を導入し、劇的な成果を上げています。2002年に設立された『ドクターケイ』は、今年で22周年を迎え、これまで多くの肌トラブルを持つ方々に向けて有効な製品を提供してきました。その中でも特に注目されるのが、ブランド独自の「カクテルビタミンⓇ」です。この処方は、ビタミンC誘導体を中心に、ナイアシンアミドやレチノール、ビタミンEをバランスよく組み合わせたもので、スキンケア市場において大きな差別化となっています。
売上が6倍に急増した背景
2021年にecforceを導入した背景には、旧来のカートシステムによる課題がありました。以前は、顧客に対して提供できる施策に制限があり、運用面での不便を感じていたとのこと。特に定期購入者にクーポンが適用できなかったり、マイページの操作性の悪さが顧客体験を損ねていました。ブランドマネージャーの小野美鈴氏は、「このような課題を解決できるシステムを模索していた」と語ります。
10社以上のカートシステムを比較した結果、ecforceを選択した理由は、その充実した機能と将来的なアップデートへの期待でした。ecforce導入以降、売上は前年比で6倍以上に伸長。その後の施策の幅が広がり、PDCAの回転も速くなりました。売上の急成長は、正しいタイミングでのカートシステム移行と複数の施策を実行できたことが要因です。
顧客とのコミュニケーションの強化
さらに、ecforce maも導入し、定期購買者向けにビタミンCの重要性を伝えるCRM施策にも力を入れています。この取り組みにより、新規顧客獲得と顧客の継続率向上が実現しています。森史香氏によれば、ecforce maは他社ツールと異なり、顧客データとのシームレスな繋がりが可能で、業務効率を飛躍的に改善しました。
新たに導入するツールと未来への展望
今後の予定としては、ECサイト上にチャットツール「ecforce chat」を導入し、顧客との対話を更に深めていく計画です。これにより、顧客の悩み相談や肌診断を行い、より良い顧客体験を提供したいとしています。LPにもチャットツールを設置し、取り組みの集約を図ることで新規顧客の獲得も狙っています。
これまで思うように進まなかった施策が、ecforceによって実現可能となり、彼らのブランド成長の過程を踏みしめています。「今後も進化し続けるecforceは、我々にとって最高のパートナーです」と小野氏は結びました。
まとめ
『ドクターケイ』のECサイトの進化は、単なる売上増加にとどまらず、顧客への深い理解とコミュニケーションを重視した戦略によるものです。今後も顧客体験の最大化を目指した施策を展開し、成長を続ける彼らの姿に目が離せません。