てんかん発作管理アプリ「nanacara」が6周年を迎えました
ノックオンザドア株式会社が運営するてんかん発作・お薬管理アプリ「nanacara」が、2026年3月にサービス開始から6周年を迎えました。何より重要なのは、この節目の日が「パープルデー」と呼ばれる、てんかん啓発の日にあたることです。パープルデーは2008年にカナダの少女キャシディ・メーガンの思いから始まった活動で、現在では世界中で多くの人が紫色の物を身に着け、そのメッセージを広げています。
nanacaraの歩み
nanacaraは、数名の患者や家族との意見交換からスタートしました。その後、専門医、介護スタッフ、福祉関係者、そして行政や教育機関が真剣に関わり、一緒に成長してきました。現在では、nanacaraを利用するユーザーは4万人以上を超え、医師向けのサービス「nanacara for Doctor」には517名の専門医が登録されており、導入医療機関は294施設にまで拡大しています。
この6年間、私たちは利用者のニーズに耳を傾けつつ、進化を続けてきました。その結果、より多くの方々にてんかんへの理解を深め、適切なケアが提供できる環境を整えてきたと自負しています。
新たな挑戦と機能の紹介
7年目を迎え、nanacaraは新たなフェーズに踏み出します。これまでの「記録を管理する」だけでなく、ユーザーの記録をより活用して「もっと伝える」ことに重点を置いていきます。2020年3月のパープルデーのイベントでは、サービス開始を発表し、現在の発展はこの基盤の上に成り立っています。
まとめ機能の導入
最新のアップデート(Version 6.0)では、「まとめ機能」を新たに追加しました。この機能は、利用者の発作や体調、お薬の記録を一定期間ごとに視覚的に確認できるもので、診療時に医師に正確な情報を伝える手助けをします。この機能により、たとえば特定の薬が発作にどう影響しているのか、生活習慣がどのように体調に影響を与えているのかについての洞察を持つことができます。
感謝を伝える「nanacara便」
nanacaraは、アプリの機能だけでなく、人間関係の構築も大切にしています。「nanacara便」と呼ばれる取り組みでは、患者やその家族から感謝のメッセージを主治医や支援者に届けることを目指しています。これにより、単なるデータではなく、具体的な思いが伝わるコミュニケーションが実現されます。
家族との双方向コミュニケーション
オンライン診療サービス「nana-medi」は、家族全員が診療に参加できる新機能を追加しました。この機能により、医師とのコミュニケーションがスムーズになり、治療に対する理解を深める手助けをします。家族みんなで診療の場に参加することで、より良い結果に結び付けていくことが期待されます。
全国の薬剤師への専門知識普及
nanacaraは、地域の薬局でもてんかんについてのサポートが受けられるよう、「薬局モデル」の構築を進めています。スギ薬局グループと連携し、全国の薬剤師を対象に専門的な知識の普及活動を展開しています。この取り組みは、薬剤師が新たなプレイヤーとしててんかん医療に関与することを目指しています。
未来への展望
代表の林泰臣氏は、「6周年を迎え、これまでの支えに感謝しつつも、未解決の課題がまだ残っている」と語ります。より多くの人々がそれぞれの生活を豊かにし、自分らしく生きられるよう、nanacaraは進化し続けます。新たな機能やサービスを導入することで、患者や家族の声を反映し、より良いサービスを提供することが私たちの使命です。
このように、nanacaraは今後も「記録を伝える」アプリとして成長し続け、より多くの人にとって価値ある存在であり続けることを誓います。