新しい就職活動の形を描いた短編ドラマ
特定非営利活動法人キャリア解放区は、東京都豊島区に拠点を置く団体であり、若者が感じる就職活動の痛みや違和感にアプローチする新たな取り組みを始めました。彼らは、学生や若者たちが抱える就活の課題を解決するために、エントリーシートや面接に頼らない対話を重視した「ぼくらの就活」という革新的な採用サービスを提供しています。
ショートドラマシリーズの構想
このサービスの一環として、給与計算や面接のプレッシャーに悩む若者たちに向けて、ショートドラマ形式のWEB動画が7本制作され、2023年11月29日から配信される予定です。ショートドラマの内容は、若者たちが就活を通じて抱く微妙な感覚や、心の中の葛藤を巧みに描いています。
特に、現代の若者たちが最も好む動画コンテンツを意識して制作されており、YouTubeやTikTok、Instagramといったプラットフォームに最適化された視覚的で短い形式が特徴です。各エピソードは約30秒にまとめられ、彼らが身近に感じられるストーリーテリングで共感を呼ぶことを目指しています。
各エピソードの内容
1.
「ルール」篇 では、就活の不明瞭なルールが就活生を脅迫し、彼らに息苦しさを感じさせるさまを描写。
2.
「キャリアプラン」篇 では、面接での根本的な質問に対する違和感や学生たちの困惑がテーマ。
3.
「私の話」篇 では、真面目に努力したことが必ずしも評価されない厳しい現実が表現されています。
4.
「陽キャ」篇 では、就活生が無理をしてコミュニケーション能力を担保しようとする様を描いています。
5.
「女性活躍」篇 では、旧態依然とした就活スタイルへの疑問を投げかけ、真の多様性が求められる時代を描いています。
6.
「自分」篇 では、多くの若者が自分をどう表現すべきか分からない悩みを視覚化。
7.
総集篇 では、これら全6本を一挙に見ることができます。
調査データの裏付け
キャリア解放区は、2023年9月に実施した「Z世代の就職活動に関する意識調査」と連動してこの映像を制作しています。この調査によると、就職活動における「陽キャ」へのコンプレックスや、自らを誇張することへの圧力が多くの若者に共通する悩みであることが分かりました。例えば、陽キャばかりが優遇される就活に対して、約3人に1人が違和感を持っているという結果が得られています。
これは、就活生が直面している現実の厳しさを浮き彫りにし、彼らの意識を改善するための重要なステップといえるでしょう。
進化するキャリア解放区
キャリア解放区は、若者を対象とした独自の就職支援プログラム「アウトロー就活」を2012年度より開始しました。29歳までの就職経験のない若者に向けて、エントリーシートや説明会に頼らない自由なスタイルを推進しています。2024年度には更に多くの若者と企業とのマッチングを目指し、「ぼくらの就活」に名称を変更し、社会人サポーター制度を新たに設け、支援内容を強化しています。
アクセンチュアとの提携
さらに、キャリア解放区はアクセンチュアと協力し、社会貢献活動としてこのプロジェクトの設計や運営においても強力にサポートを受けています。アクセンチュアは、若者たちのスキルを引き出すさまざまな活動を通じて、責任ある社会の実現に向けて取り組んでいます。
私たちが今、どのように若者の声に耳を傾け、彼らが安心して自分らしくいられる環境を整えていけるのか、このプロジェクトはそのカギを握っているかもしれません。注目の映像が公開される瞬間を見逃さないでください!