エフピコが開発した「ウラカタ®トレー」
エフピコは、食品業界が直面するさまざまな課題に対応する形で、新しい輸送用容器「ウラカタ®トレー」を発表しました。このトレーは、特に人手不足が深刻化している現代の企業環境において、効率化とコスト削減、そして食品の美味しさを両立させるために設計された製品です。具体的には、PC(プロセスセンター)と小売店舗間の輸送に特化しています。
現場のニーズに応える開発背景
近年、食品業界においては人手不足が深刻な問題として浮上しており、生産性向上とコスト削減は喫緊の課題となっています。しかし、その一方で、消費者のニーズに応えるためには、おいしさを犠牲にすることはできません。特に、PCとの連携を強化しながら、「作業性」と「品質」をしっかりと両立させる商品作りが求められています。これまでの輸送方法では、重さのある食品をラップで包む際に中身が潰れるという問題や、ダンボールやその他の緩衝材を使用することによる無駄なコストも伴っていました。こうした声を受けて、エフピコは「ウラカタ®トレー」を開発しました。
「ウラカタ®トレー」の特徴
「ウラカタ®トレー」は、特に食品業界における輸送の効率化に向けたさまざまな特長を備えています。
1.
専門的な輸送用途
- 「ウラカタ®トレー」は、具体的にはパン粉付けやタレ漬けされた精肉、鮮魚などの半製品を運搬するために設計されています。これにより、商品の美味しさを保ちながら効率的に輸送が可能です。
2.
輸送効率と安定性
- 本体は標準コンテナにぴったりとフィットするため、輸送中のズレを防止します。
- 強度も向上しており、約2kgの商品の重さにも耐えられる設計となっています。
- さらに、トレーを重ねる際には潰れることなく積み重ねることができ、収納時にも省スペースで実現します。
3.
作業負担を軽減する設計
- 「ウラカタ®トレー」は、1枚がわずか34.2gという軽さを実現しており、他の重たい容器に比べて運搬が非常に簡単です。これにより、女性の従業員でも扱いやすくなり、現場作業の負担が大幅に軽減されます。
4.
環境に優しい設計
- このトレーはPSP素材で作られており、ワンウェイ方式のため洗浄が不要です。これにより、洗浄という手間を省くことで、人手を製造工程に戻すことができ、コスト効率の面でも非常にメリットがあります。
エフピコのビジョン
エフピコは今後も「ウラカタ®トレー」を通じて、食品業界の働き方を「裏側から」支援し、効率的、持続可能な食の提供が可能な社会の実現を目指してさらに努力していくとしています。
最後に
エフピコは日本国内で数多くのスーパーマーケットやコンビニエンスストア向けに簡易食品容器を提供しており、リサイクルにも積極的に取り組んでいます。持続可能な社会の実現に向けたな取り組みが今後の市場においてどのように影響していくのか、興味が尽きません。
株式会社エフピコ
所在地:東京都新宿区西新宿6-8-1 新宿オークタワー36階
代表取締役:佐藤 守正(代表取締役会長)、安田 和之(代表取締役社長)
設立:1962年7月
公式サイト:
エフピコ