京都リサーチパーク、聴覚サポートシステム「ヒアリングループ」を導入
京都リサーチパーク株式会社(KRP)は、聴覚に不安を持つ方々がより快適に会議や講演会に参加できるよう、新しい聴覚サポートシステム「ヒアリングループ」を導入することを発表しました。このサービスは2025年6月から開始され、無料で利用できる貸出サービスとして提供されます。
ヒアリングループとは
「ヒアリングループ」は、音声を磁気信号に変換して補聴器や人工内耳で直接聞き取れるようにする集団補聴システムです。特に広い会場では周囲の音や雑音が気になることが多く、補聴器を使用している方々にとっては情報を正確に把握することが難しくなります。このシステムを通じて、発言者の声をクリアに聞くことが可能になり、難聴のある方々にとっての情報保障が一層強化されることが期待されています。
導入する背景と目的
KRPは創業以来、多種多様なイベントを開催しており、常に全ての参加者が平等に情報を得られる環境作りに努めてきました。ピクトグラムを取り入れた案内表示や、色覚に配慮した対応、多機能トイレの設置など、様々な工夫を行っています。また、ヒアリングループの導入は、聴覚支援が求められる現代社会のニーズに応える重要な一歩です。
対象となる会議室とサービス概要
今回のサービスは、以下の会議室で利用可能です:
- - 1号館: サイエンスホール、A、B、C、G会議室、サイエンスセンタークラブ
- - 東地区: アトリウム
- - 4号館: バズホール、バンケットホール、ルーム1、ルーム2
サービスの詳細は以下の通りです:
- - 貸出対象: 会議・イベントの主催者、または主催者から委託を受けた企業・団体。
- - 利用料金: 無料。
- - 申し込み方法: 開催日の10日前までにKRPに連絡。
お申し込みやお問い合わせは、KRPの事業推進部MICE推進チームまでお願いいたします。
京都リサーチパークとは
KRPは1989年に全国初の民間運営のサイエンスパークとして設立され、京都府や京都市などと連携し、さまざまな活動を展開してきました。ここには約510の組織と6000人の人々が集まり、新ビジネスや新産業の創出を目指しています。
「ここで、創発。~Paving for New Tomorrow~」というスローガンのもと、新しいビジネスの創出を目指し、世界中の方々に魅力的な環境と交流の場を提供しています。
KRPは、持続可能で誰もが安心して参加できる環境作りに引き続き注力し、ヒアリングループを通じて、より多くの人々に情報を届ける取り組みを進めていきます。