中古農機で農業変革
2025-12-25 14:49:26

日本の中古農機がガーナの農業を支える新たな試みについて

日本の中古農機がガーナの農業を変革する



近年、日々の生活を支える農作物の生産性向上が求められています。特に、農業における機械化はその実現に向けた重要なステップです。そんな中、株式会社グランサルトと株式会社トーシンが共同提案した事業が、独立行政法人国際協力機構(JICA)による「中小企業・SDGsビジネス支援事業(JICA Biz)」に採択され、期待が高まっています。これにより、アフリカのガーナ共和国に日本の中古農機を使った新しい農業モデルを導入することが目指されています。

1. 事業の背景と課題


ガーナの農業は主に主食作物を中心に行われていますが、耕起、整地、運搬、収穫などの作業は需要が高いにもかかわらず、重い初期投資により農業機械化が遅れています。特に、農家が農業機械を購入できるまでの資金調達は大きな課題です。この事業では、高品質な日本ブランドの中古トラクターやコンバインハーベスターを活用し、農業サービスプロバイダー(SP)と協力することで、農機の利用を促進することを狙っています。

2. 実施内容


この事業は、以下の目的を持って実施されます:
  • - 中小農家や農業SPが継続的に農業機械にアクセスできる仕組みの構築
  • - 農業機械化の促進による生産性・収益性の向上
  • - JICA事業終了後も持続可能なビジネスモデルの確立

主な実証内容としては、日本国内外からの中古農機やスペアパーツの調達、ガーナへの輸出、運用した農業機械の動作確認が含まれます。また、Lease-to-Ownをはじめとする契約形態や回収スキームの検証も行う予定です。

3. 両社の役割


グランサルトとトーシンは、それぞれ異なる役割を担っており、これによって事業の確実性が増しています。トーシンは、日本側での中古農機の調達と輸出を担当し、運用に関する技術的な支援を提供します。一方、グランサルトは、現地SPとの連携を強化し、実証データの取得や事業拡大計画を策定しています。

4. 今後の展開


両社はJICAとの連携を強めることでビジネス化に向けた具体化を進める予定です。得られるデータを基に、国内での事業拡大を目指します。将来的には、周辺国への展開も視野に入れ、アフリカ地域における持続可能な農業機械化の達成を目指しています。

5. JICA Bizの理解


JICA Bizは、開発途上国における社会課題解決と、日本の中小企業のビジネス展開を同時に支援するプログラムです。今回、選ばれた事業の一つとして、多くの注目を集めています。農業を通じて、地域社会や経済にポジティブな影響を与えるこの取り組みには、大きな期待が寄せられています。

このプロジェクトを通じて、中小農家の生産性が向上し、持続可能な農業が実現されることを期待してやみません。日本の技術とガーナの農業がどのように結びついて、未来を切り拓くのか、その成り行きに注目です。


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会社情報

会社名
株式会社グランサルト
住所
東京都千代田区丸の内2-7-2JPタワー
電話番号
03-6551-2492

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