Photoraitが迎える10周年
フォトウエディングと前撮りの専門クチコミ情報サイト「Photorait(フォトレイト)」が、2025年1月にサービス開始から10周年を迎える。この節目を記念して、Photoraitは10年間のフォトウエディングの歴史を振り返り、2025年のトレンドを予測するための調査を実施した。
フォトウエディングの進化
2015年以降、社会は大きな変化を遂げ、その影響はフォトウエディングのスタイルにも顕著だ。特に、Instagramの登場が「インスタ映え」というトレンドを生み出し、手作りの小物やドライフラワーを使ったビジュアル重視のアイテムが求められるようになった。また、働き方改革や消費税の増税といった社会情勢も、結婚を考える世代の価値観や消費行動に大きな影響を与えた。
2019年には令和婚ブームにより婚姻数が増加したが、2020年の新型コロナウイルスの影響で結婚式のスタイルが変化。オンラインツールが普及し、オンラインでのフォトウエディングの打合せも行われるようになった。リモートワークが一般化したことで、遠隔地からの打合せが続いており、リゾートでの撮影などもオンラインで遂行されている。
最近では、訪日外国人の増加や仮想空間の新技術がフォトウエディングに新たな可能性をもたらしている。このように、社会の流れに寄り添いながら、フォトウエディングは多様なニーズに答える新しいイベントの形として進化を続けている。
2025年のトレンド予測
Photoraitが実施した調査によると、2025年に結婚予定の416名が考えるフォトウエディングのスタイルには、「ふたりだけで撮影(75.7%)」「家族と一緒に撮影(27.0%)」「挙式と撮影を行う(19.8%)」が上位に挙げられた。特に家族と大切な時間を共有したいというニーズから、フォトウエディングのスタイルはますます多様化してきている。さらには、両親の衣装が用意されているスタジオへの関心が高まり、家族との祝福を重視する傾向も見られる。
スタジオやフォトグラファーの選択時に重視されるポイントでは、「写真のセンス(41.0%)」が最も重要視され、次いで「価格(40.2%)」が挙げられている。クチコミでは、価格の満足度が向上していることも確認されており、多くのカップルが価格内で質の高い写真を求めている現状が浮き彫りになった。
撮影場所については、「海・ビーチ(42.2%)」が人気で、続いて「チャペル・教会(37.7%)」が続く。特に海やビーチでの撮影は、未実施層にとって魅力的な選択肢となっている。また、ドローンを使った撮影方法が増加していることも新たなトレンドを示している。
衣装の選択でも、「洋装と和装の組み合わせ(47.6%)」を検討しているカップルが多く、個性を表現するスタイルが求められている。特に複数回の撮影を予定しているカップルも多く、衣装やロケーションのバリエーションを楽しむことができる。
SNSとフォトウエディング
最後に、フォトウエディングを知るきっかけについての調査では、SNSが主な情報源であることが示された。多くのカップルが、SNSや街中で偶然目にした撮影シーンからインスパイアされ、フォトウエディングへの興味を持つようになっている。これにより、フォトウエディング文化が広がりを見せ、多様な撮影スタイルや場所が新たなトレンドを作り出すと期待される。
おわりに
フォトウエディングは、社会の変化とともに進化を続けており、10周年を迎えたPhotoraitは、その成長を支えてきた。次世代のカップルたちが新たなトレンドを作り出し、豊かな撮影体験を楽しむことができる未来に期待が高まる。