萬福寺が魅せる光のアートインスタレーション
萬福寺は、1661年に中国僧・隠元隆琦禅師によって開かれた、我が国では稀有な禅の名刹です。特にその伽藍は中国の明朝様式を色濃く残しており、昨秋には国宝に指定されました。この歴史ある寺院で、2025年11月から2026年2月にかけて特別拝観とともに実施される光のアートインスタレーションが注目を集めています。
このイベントは、特別な「光の設計」によって幻想的な雰囲気を醸し出し、昼とは異なる顔を持つ萬福寺を訪れた人々に届けます。単なるライトアップを超え、光そのものがアートと化す様子は、訪れる人々に深い感動を与えることでしょう。約360年の時を経て、夜の龍が舞い降りる幻想的な空間が広がります。
イベントの詳細
開催期間と時間
- - 期間: 2025年11月8日(土)〜2026年2月8日(日)の毎週金・土・日
- - 休館日: 2025年12月5日〜7日、2026年1月2日〜4日
- - 時間: 17:00〜21:00
特別拝観料金
- - 大人: 1,000円
- - 中高生: 500円
- - 小学生以下: 無料
- - 多言語対応オーディオガイド: 1,000円(光のアートと夜の国宝・重要文化財を特別に楽しめます)
オープニングトークショー
イベントのオープニングを飾る特別トークショーが、2025年11月8日の18:00から開催されます。ゲストには煎茶道の中澤弘幸氏や、黄檗山萬福寺の宗務総長である荒木将旭氏、建築家の山中コ〜ジ氏、照明デザイナーのFrank Vetter氏が参加します。この機会に彼らの視点から光のアートがどのように創り上げられるのかを聞くことができます。
夜の特製普茶弁当
夜の特別拝観に合わせて、黄綬褒章受賞の料理人・清本健次が手掛ける現代普茶料理弁当も提供されます。普茶料理は、隠元禅師が持ち込んだ精進料理で、精神に沿った食事体験が楽しめるこの弁当は、完全予約制となっており、4日前までの予約が必要です。
電話予約は0774-32-3900までどうぞ。
特別な煎茶会と施餓鬼
毎週金曜日にはライトアップされた国宝「法堂」で黄檗売茶流による特別な煎茶会も開催されます。定員は先着20名、参加費は8,000円です。また、毎週土曜日には僧侶による施餓鬼が行われ、誰でも無料で参加できます。この一連のイベントを通じて、歴史や文化に触れる貴重な経験となることでしょう。
まとめ
萬福寺での光のアートインスタレーションは、ただのイベントではなく、文化と歴史、そして芸術が交じり合う特別な体験です。独自の夜の景色を楽しめるこの機会をぜひお見逃しなく。