ピカソ展の魅力
2020-07-28 10:02:36
ヨックモックミュージアムで開催されるピカソの特別展、その見どころとは
ヨックモックミュージアムでの特別展『ピカソ:コート・ダジュールの生活』
2020年10月25日から2021年9月26日までの期間、東京都のヨックモックミュージアムで「ピカソ:コート・ダジュールの生活」展が開催されます。新型コロナウイルスの影響による調整があるものの、ピカソファンにとって見逃せないイベントです。
ピカソの陶器への道のり
20世紀の美術界を代表するアーティスト、パブロ・ピカソ。彼は1946年に南フランスの町ヴァローリスを訪れ、陶芸家のラミエ夫妻との出会いがきっかけでセラミック制作に乗り出しました。その後、ピカソは暖かい南仏の空気の中で、柔らかな風合いの焼き物を生み出すようになります。この展覧会では、ピカソの陶器制作の過程と彼の日常生活の変化、またそれがどのように彼のアートに影響を与えたのかを深く探る内容となっています。
展覧会の見どころ
知られざるピカソ陶器の世界
展覧会の一つ目の見どころは、ピカソのセラミック作品を通じて、彼の創造力の源泉を探る点です。南フランスでの生活や人々との交流が、彼の陶器のデザインやスタイルにどのように影響を与えたのかを展示。古代の焼き物や、彼の周囲の陶芸家や芸術家たちとの関係性など、実に多面的な視点からピカソの陶器の世界を紹介します。
歴史的背景との関連
二つ目の見どころは、ピカソの平和活動と陶器制作との関係についてです。ピカソは1937年にスペインのゲルニカ爆撃を描いた有名な絵画《ゲルニカ》で知られています。新しいセラミック作品には、彼の芸術的想いと平和への願いが込められており、その背後にある歴史的背景を掘り下げます。
展覧会構成
展覧会は地下階と2階から成り、地下階ではピカソのセラミックの変遷や創作の背景が紹介され、2階の常設展スペースでは自然光の中でセラミック作品を間近に感じることができます。
ヨックモック・コレクション
ヨックモックミュージアムは、世界的にも数少ないピカソのセラミック作品を多く収蔵する美術館であり、彼の作品は熟練した職人と共に作られたエディションとして展示されます。これにより、ピカソの豊かな創造性がどのように形にされたのかを知ることができます。
松井裕美氏の講演
今回の展覧会では、ピカソを中心としたフランスの前衛美術に精通している松井裕美氏が講演を行う予定です。彼女はピカソの芸術的表現とその文化的意味を深く掘り下げ、参加者にその魅力を伝える機会となるでしょう。
美術館の詳細
ヨックモックミュージアムは、東京・南青山に位置し、アートを通じた人と人とのつながりを創造することを目指しています。入館は一般1200円で、学生や障がい者の方には割引が設けられています。今後は技法やテーマに関する企画展も予定されており、より一層の充実した美術体験を提供します。
この機会に、ぜひピカソの作品を直接感じて、その深い世界観に浸ってみてはいかがでしょうか。
会社情報
- 会社名
-
一般社団法人YMハウス
- 住所
- 東京都港区南青山6-15-1ヨックモックミュージアム
- 電話番号
-