「ぼくドコ」書籍化!モノの一生を社会科見学エンターテイメントで学ぶ!
人気番組「ぼくドコ」が書籍化され、6月26日に『NHK for School ぼくドコ モノの一生はドラマチック! 生まれ変わり編/天寿まっとう編』が2冊同時発売されます。
「ぼくドコ」は、ミキ(昴生、亜生)と山之内すずの3人が、身近なモノの一生を社会科見学を通して紹介するエンターテイメント番組です。書籍版では、番組で紹介されたモノたちの誕生から、わたしたちのもとに届くまで、そして消費された後のリサイクルや廃棄に至るまで、写真やイラストを交えて詳しく解説されています。
モノはドラマチック!
例えば、マネキン人形は、店から店へとレンタルされ、3か月間同じポーズで働き続け、最後は解体されて公園のベンチなどに生まれ変わります。タイヤは、単なるゴムの輪ではなく、中は針金で補強され、自動車の重さを支えながら高速で回転し、地面からの熱や衝撃に耐える設計になっています。使い終わったタイヤは、細かく刻まれ、工場や発電所の燃料としてその一生を終えます。
書籍では、工場見学パートだけでなく、モノに隠された技術や機能、トリビア的な知識なども紹介されています。
「大量生産」「大量消費」の仕組みを見直すきっかけに
モノの「来し方行く末」を知ることで、私たちは「大量生産」「大量消費」の仕組みが、持続可能な社会の実現には向いていないことに気づかされます。本書は、楽しく読み進めながら、これらの問題を自分ごととして捉え、その解決策を自ら考えるきっかけを与えてくれます。
「生まれ変わり編」と「天寿まっとう編」でモノの一生を徹底解説!
「生まれ変わり編」では、ダンボール、ガラスびん、電車、フライパン、スプーン&フォーク、マネキン人形、ショベルカー、セーターなど、私たちに身近なモノが、どのように生まれ変わり、新たな用途で活躍するのかを紹介します。
「天寿まっとう編」では、タイヤ、大豆、えんぴつ、牛革、かつお、スニーカー、絵の具、ジーンズなど、長く使われたり、自然の中で育ったりするモノたちの、命をまっとうするまでのプロセスを丁寧に解説しています。
ミキと山之内すずの着ぐるみ姿も!
ミキと山之内すずは、本書の中で、モノになりきって着ぐるみを着て登場します。彼らのユニークなキャラクターと、モノへの愛情が、本書をより一層楽しく、興味深いものにしてくれます。
モノの大切さを学ぶ
本書は、モノへの関心を高め、モノの大切さを改めて気づかせてくれる、社会科見学エンターテイメントです。子どもから大人まで、幅広い世代が楽しめる内容となっています。
「ぼくドコ」書籍化:モノへのリスペクトと持続可能な社会への意識を育む
「ぼくドコ」の書籍化は、単なる番組の書籍化ではなく、モノへのリスペクトを育むための重要な一歩だと感じました。
私たちは、日々の生活の中で多くのモノに囲まれ、その便利さや快適さを享受しています。しかし、そのモノがどのように作られ、使われ、そして最後はどうなるのか、意識することはあまりありません。
本書は、ミキと山之内すずの軽快な語り口と、豊富な写真やイラストによって、モノの一生を分かりやすく、そして面白く紹介しています。
特に印象的だったのは、「天寿まっとう編」で紹介された、牛革やかつお、絵の具など、自然の恵みから生まれたモノたちの物語でした。これらのモノは、長い年月をかけて成長したり、加工されたりして、私たちの生活に役立っています。その過程を知ることで、モノへの感謝の気持ちが生まれ、大切に使う意識が高まるのではないでしょうか。
また、「生まれ変わり編」では、リサイクルやアップサイクルといった、モノの再利用について詳しく解説されています。廃棄されるモノを減らし、資源を有効活用することの重要性を、改めて認識させられました。
本書は、子どもたちにとって、社会科見学の教材として最適です。モノの作り方や仕組み、環境問題など、様々なことを学ぶことができます。また、大人にとっても、モノへの価値観を見直すきっかけになるでしょう。
「ぼくドコ」は、単にモノを紹介するだけでなく、モノを通して社会や環境について考えさせ、持続可能な社会の実現に向けて行動を起こすことの大切さを教えてくれます。
この書籍が、多くの人々にモノへの関心を高め、環境問題への意識改革を促進する一助となることを期待しています。