VR英会話の未来
2019-09-02 15:00:41

仙台育英学園がVR英会話レッスンを導入!未来の英語教育の形

新たな取り組み:VR英会話レッスンの導入



未来の英語教育が変わろうとしています。宮城県に位置する私立仙台育英学園高等学校が、アメリカのスタートアップImmerseの「対人VR英会話レッスン」を試験的に導入することが決定しました。この取り組みは教育機関としては世界初のもので、英語教育に力を入れている同校が新たな一歩を踏み出しました。

現行の英語教育の課題



日本の教育現場では英語の重要性が高まる中で、従来の大学入試センター試験の構成も変わり、2023年度からは「大学共通テスト」が導入されることになりました。このテストでは英語4技能(話す、書く、読む、聞く)が重視されるようになり、より実践的な英語力が求められています。しかし、従来の留学や短期研修、オンライン英会話だけでは、英語を「話す」機会が不十分という課題が挙げられます。

VR英会話の導入理由



仙台育英学園の加藤常務理事は、これらの課題を解決する手段としてVR英会話を提案しました。「留学は費用がかさむし、短期間の研修では深い学びが難しい。オンライン英会話もリアルな体験とは程遠い」と彼は述べ、VR英会話サービスがこの問題を克服する可能性があると訴えています。

効果の確認と期待



さらに、今回の試験的導入に際しては、日本におけるTOEIC Programの実施を行っているIIBCの協力を得ています。生徒たちは新たにVR英会話レッスンを受ける前後でTOEIC Speaking Testを受験し、その結果を基に学習効果を客観的に測定します。この取り組みは、ただの主観的な評価に留まらず、実際の数値データに基づいた効果測定が行われることになります。

ImmerseのVR英会話サービス



では、Immerseが提供する「対人VR英会話サービス」とはどのようなものなのでしょうか。このサービスは、カリフォルニアに本社を置くImmerse, Inc.により開発され、リアルな英会話を学ぶための多様なシナリオを用意しています。空港、オフィス、レストランなど、さまざまな場面を体験しながら、アメリカ人講師と実際に会話を交わすことで、非常にインタラクティブな学習体験を実現します。

このVR英会話は、AIを利用した既存のアプリとは異なり、参加者と講師のリアルなコミュニケーションが行えるため、効率的な英語力の向上が期待されます。通常の英会話クラスの2倍から3倍の学習効果が見込まれており、留学に近いレベルの英語力を身につけることができると言われています。

最後に



仙台育英学園の取り組みは、英語教育に新たな時代をもたらす可能性があります。彼らの努力は、将来の英語学習者にとって大きな希望の光となるでしょう。今後もこの試験導入が成功し、より多くの教育機関に広がっていくことを期待しています。

会社情報

会社名
Immerse Inc.
住所
東京都新宿区西新宿3-7-1新宿パークタワーN30階
電話番号
03-5326-3624

トピックス(その他)

【記事の利用について】

タイトルと記事文章は、記事のあるページにリンクを張っていただければ、無料で利用できます。
※画像は、利用できませんのでご注意ください。

【リンクついて】

リンクフリーです。