バーチャルヒューマン「MIRAI」の成功裏に終わったトークンプレセール
最近、株式会社Awwが開発したバーチャルヒューマン「MIRAI」が、Web3領域でのAIエージェント型トークンプレセールを見事に成功させたとの報告がありました。このプロジェクトは、Hologram Labsとの共同によるもので、過去最大規模の調達額を誇ります。
プレセールの概要
2025年5月9日1:30(UTC)にスタートしたプレセールでは、短期間の36時間で76,831 SOL、すなわち約13.1ミリオンUSD(日本円にして約20億6,428万円)の資金を調達しました。この規模は、Web3とAIの融合において大きな注目を集める結果となりました。
MIRAIプロジェクトの目的
MIRAIは、Awwが展開する新たなバーチャルヒューマンIPの進化形として誕生したもので、「IP × AI × Web3」の可能性を実証する試みです。Awwはキャラクター設計やAIの統合を担当し、一方でHologram Labsはトークンの設計や販売、インフラ構築を行っています。このプロジェクトは、Web2で築いたバーチャルIPの技術をWeb3の舞台へと広げる挑戦です。
チーム体制
プロジェクトにおけるトークンの発行と販売はすべてHologram Labsが担当し、日本法人のAwwは法律に則り販売に関与していません。Awwは、IPやキャラクター制作、AI体験の設計といった分野にフォーカスしています。これは両社による明確な役割分担のもとで行うプロジェクトであり、各社の専門性が活かされています。
実績と反響
調達額は76,831 SOLにのぼり、トークン参加者には50%の返金が発表されました。残額は流動性や開発、運用費に使用されるとのこと。また、Twitterのフォロワーは2週間で10,000人を超え、SNSの活動も活発です。平均いいね数は400件以上、Telegramコミュニティには3,500人以上が参加しています。
Aww代表のコメント
「MIRAIは、Awwがこれまでに築いてきたIP力と、Web3が提供する新たな経済圏を融合させた試みです。私たちが日本で生み出したIPが、世界中のコミュニティと共に育つ未来を実現したいと考えています。AIとWeb3によって、バーチャルヒューマンがコラボレーションする時代を切り拓いていきます」とAwwの代表、守屋貴行氏はコメントしています。
Hologram Labs CEOの見解
これに対し、Hologram LabsのCEOであるTong氏は「MIRAIは単なるバーチャルヒューマンプロジェクトにとどまらず、AIがデジタル文化を形成する未来への大きな一歩です。AwwのIPやストーリーテリングのスキルと、Holoworldのインフラを活かし、コミュニティが知的バーチャルIPを共同で所有し、進化させる新たな世界を築いていきます」と述べています。
AwwとHologram Labsの役割
Awwは、最新のバーチャル技術を活用した日本発のバーチャルヒューマンAIカンパニーで、immaやplusticboy、Riaなど複数のプロジェクトを手掛けています。一方でHologram Labsは、サンフランシスコを拠点とするスタートアップで、分散型のAIキャラクターマーケットプレイス「Holoworld」を運営し、AIとWeb3のクロスオーバーを推進しています。
このように、両社の協力によって新たなバーチャルヒューマンの未来が形成されつつあります。不明な点が多いAIやWeb3の世界ですが、MIRAIのプロジェクトはその進展に一石を投じる存在となるでしょう。